マージナル・オペレーション

マージナル・オペレーション

『マージナル・オペレーション』とは、芝村裕吏による日本の小説。シーズン1(無印)が2013年11月14日に全5巻をもって完結し、短編集や外伝を挟んで、2016年11月から、シーズン2となる『マージナル・オペレーション改』が刊行された。また、キムラダイスケによるコミカライズが『月刊アフタヌーン』にて、2013年7月号から2021年3月号まで掲載された。コミックスは全16巻刊行されている。舞台となる世界は、同作者の『遥か凍土のカナン』から繋がる架空の歴史を経た世界。30歳のニート、アラタは民間軍事会社で傭兵として働くことになり、住み慣れたTOKYOを離れ、中央アジアの地で軍事的才能を開花させていく。

2ashinnaimugennのレビュー・評価・感想

マージナル・オペレーション
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芝村裕吏原作の小説をキタムラダイスケが作画した漫画、軍事戦略フィクション。

小説を漫画にしている軍事戦略物の物語。ゲーム系の専門学校を卒業した主人公が就職した会社が倒産し、生活に困窮していたところでたまたまネットで見た民間軍事会社に応募し、採用される。タジキスタンの訓練でシュミレーションゲームを行うのだが、主人公には簡単な部類の退屈なゲームで軽々とミッションをこなして行ってしまう。しかし、これは後に、リアルでの軍事作戦を指示(オペレート)していた訓練であることを知る。一時は知らないとは言え無実の人間を殺してしまっていた罪悪感にさいなまれることもある主人公だったが、ぎりぎりで立ち直り訓練を終了する。そして、いざ赴任地へ最初の赴任地はキャンプモリソン。キャンプモリソンでは幼い子供たちが、少年兵として囮や弾除けのように使われている環境で米軍へのテロ行為を行う山賊との交戦が行われていた。そんな中で、管制指揮をとり絶体絶命のピンチを救う主人公はイヌワシと呼ばれて少年兵たちから慕われるようになっていく。しかし、キャンプモリソンが襲撃されて山賊たちにとらえられてしまう。玉砕覚悟の山賊たちに主人公は政府軍に対抗する作戦を授け完遂させる。ここから、主人公は少年兵を率いてアジア諸国を周りいくつかのミッションを成功させたことから子供使いと呼ばれるようになっていく。ここからは子供使いとしての活躍の話になっていきます。設定が面白いので、興味がある人は読んでみてくださいね。