メタバース仮想空間世界のチキチキレース開幕
レディ・プレイヤー1は2018年のスティーブンスピルバーグ監督のSF映画です。原作はアーネスト・クライン氏のSF小説ゲームウォーズです。
舞台は2045年のアメリカで、社会の貧富の格差は拡大し、町は荒廃し、貧しい人々はコンテナアパートで暮らしています。主人公ウェイドもコンテナアパートに住む孤独な少年です。かれは、一日の大半をオアシスと呼ばれる仮想現実メタバースの世界で過ごします。ここは彼が生きていると感じる唯一の場所なのです。オアシスとはどのような場所かというと、人がアバターというキャラクターになり、そこで様々な体験をするインターネット上の仮想空間です。人は、頭にVRヘッドセット、手足にセンサーを装着すると、最初にアバターの姿でホールのあるコミュニティワールドに入ります。
この世界はインターネットの世界で、他のワールドや個人のスペースへの移動時間は一瞬で簡単に望む場所に移る事が可能です。
ワールドでは、レース、競技、コンサート、様々なイベントが開催されています。オアシスにはその中で使われる固有の通貨があり、ゲームでの勝利やアイテムの購入で通貨の交換が行われる大経済圏でもあります。
そんなオアシスで大きなレースの開催が発表されます。賞品はオアシスの所有権です。ウェイドはもちろんですが、賞品に莫大な価値があるため、多くのアバターがこのレースに参戦します。
レースにはウェイドと友人がチームで協力して行動します。ライバルは大企業の資金と資産を使ってレースを勝ち進めるエリート経営者 ノーラン。
汚い手段を使って勝ちに来る大企業側に対して、ウェイド&友人たち側が個人の能力を生かしながら戦います。そんな2チームのデッドヒートがこの映画の見所です。両チームの戦いは仮想空間オアシス内だけでは収まらず現実世界まで広がっていきます。更に、この映画には過去の懐かしいアニメや映画のパロディがこの映画の様々なシーンに散りばめられていて、最初から最後まで気が抜けません。「レディプレーヤ1」はそんな作品です。