ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡

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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡
10

久々に見た面白いサバイバル映画

主演はハリーポッターでも有名なダニエル・ラドクリフ。
ボリビア現地で出会った2人の仲間及び先導役とともに、ジャングル奥深くの秘境の地を求めて進んでいく物語。その中で人間の脆さ、弱さ、そして仲間の大切さを改めて認識することのできるストーリーである。
壮大な自然を土台とするこの手の映画は、ありきたりな構成内容のものが多い気がするが、本作品に関しては非常に没入感があり、随所にハラハラさせられる展開が盛り込まれている。土台となっているジャングルの雄大さや恐さにも目を見張るものがあり、見どころの一つになっている。
一方で、ジャングルの中を進むという一筋縄ではいかない過酷な状況下において、裏切りや仲間割れなど、次第に人間の本性が表れる様子や、理性が崩壊していく様がリアルに描写されている。こうした人間の脆さや弱さを、ストーリの中で絶妙に描写して組み込んでいる様子が、ストーリーをいい意味で複雑にさせ、興味や面白さを引き立てている。
この物語の中で特に印象に残っている場面として、イカダで川を下っている最中に、多少の気の緩みからか、激流に飲み込まれて岩に打ち付けられ、仲間とはぐれてしまうという部分を挙げたい。私自身、ラフティングでの激流下りの経験があり、その最中でボートから落ちてしまったことがあるのだが、そのときの恐怖が頭をよぎった。これほどの激流の中で落ちてしまい、どうすることもできずに岩に張り付いていることが、どれほど恐怖か想像に耐えがたかった。それだけに、特に印象に残っているのかもしれない。
いずれにしても一見の価値はある映画なので、こうしたジャンルの映画に興味がない方でも騙されたと思って一度は見てみることをお勧めしたい。