かわいくて、格好よくて、頼もしい
「チャットモンチー」は、2011年までは女性三人編成のバンドで活動し、ドラムが脱退してからは二人で活動を続けて2018年に完結となったバンドです。
チャットモンチーは最初から最後まで音楽を楽しんでおり、二人になったときは今までにない電子系を取り入れたり新しいかたちを探しながら取り組んでいるのが印象的で、こんな方法があるのかとわくわくした気持ちになりました。
今までのチャットモンチーの楽曲を全て振り返ると、メンバーの人生がとても反映していると感じます。
上京したての初々しい楽曲から、心が荒ぶったような刺々しい楽曲、ちょっと背伸びをした恋愛の楽曲、卒業の楽曲、最後はお母さんとして子供と一緒にマイクの前に立った楽曲。
様々な楽曲があるからこそ、今の自分の心情に合った楽曲に共感し、支えてもらえるような出会いがあるのではないかと思います。
楽曲のメロディ自体もおもわず体が動いてしまうような魅力的なものばかりですが、ボーカルの橋本絵莉子さんの声は、レビュータイトルにもある通り「かわいくて、格好よくて、頼もしい」です。
彼に合わせるために背伸びをする恋愛の楽曲はとても女性らしくかわいい歌声ですが、自分ひとりが残っているということを歌った楽曲ではとても荒々しくドスのきいた歌声になります。
その歌声にもとても魅了されるので、ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか。
まずは入りやすいアルバムから、「生命力」というアルバムをおすすめします。