ドランクモンキー 酔拳

ドランクモンキー 酔拳

『ドランクモンキー 酔拳』(ドランクモンキー "Drunk monkey" すいけん)は1978年の香港の映画。思遠影業公司(シーゾナル・フィルム社)製作。主演はジャッキー・チェン。出演はユエン・シャオティエンなど。ビデオ・DVDには『ジャッキー・チェンの酔拳』『酔拳』などの邦題もある。1977年、ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していたジャッキー・チェンが、シーゾナル・フィルム社に2本契約でレンタル出向し、製作されたうちの1本。『スネーキーモンキー 蛇拳』の姉妹編という位置づけとなっている。

tatsutaagebento3のレビュー・評価・感想

ドランクモンキー 酔拳
9

ジャッキー・チェン語るならこの作品でしょ!

ジャッキー・チェンの作品群の中でももっとも有名な作品でしょう。
簡単なあらすじはドラ息子のフェイフォンがいたずらの罰代わりの修業で強くなり、数々の達人を倒してきた殺し屋が父親を殺そうとするところを救うという物語です。
見どころはいくつかあるのですが、まずは修業のシーンです。
何のためにどんな技を身に着けるための修業なのか分からないままにとにかくきつい訓練を受け続けます。
それから無銭飲食のシーン。とにかく出てくる料理が美味しそうなものばかりというのもそうですが、その量たるや!
そしてそれをまたいかにも美味しそうにバクバクと食べるジャッキー・チェン。なんとも気持ちいいでくらいです。
最後の殺し屋との戦いのシーンがまたおもしろカッコいいです。
実は実際にお酒を飲んで戦う酔拳は実在しないそうなんですが、この映画のために設定と型をオリジナルで作ったのだそうです。
そして、面白いのがこの映画のキャラクターたちの名前を調べてみると歴史上実在した人物たちの名前なんです。
主人公は文化大革命時代の名医で英雄として名高いフォン・フェイフォン、父親はフォン・ケイイン(広東十虎のひとりと言われた達人)、(実在したか怪しいのですがやはり広東十虎のひとり)師匠ソカシなど、歴史上の人物が実は主人公たちキャラクターだったりします。
笑えて、ホロっと来て、戦って!それまでの香港映画の形式である敵討ちストーリーに笑いを初めて盛りこんだ革命的な作品でもあります。