青春負け組の心を融かす歌詞と弾けるギター&ベースが魅力
眼鏡フロントマンの三浦隆一とヤンチャなギターの佐々木直也、天然ベースの岡田典之の3人ロックバンド。
彼らの楽曲を聞くとまず爽やかでメロディアスなイントロに耳をつかまれる。
そして歌詞。
「みんな」が少ない。クラスと謳っているのに気になるあの子くらいしか見ていない。
(むしろ、あの子を見すぎていて若干気持ち悪い節も?)
イベントで、みんなでワイワイ混じれない心の孤独とか、うじうじした気持ちとか、これ言ったら皆に引かれるよなとか、エゴとかそんな鬱々とした気持ちで学校生活を送った思い出のある人であれば、空想委員会の曲はあなたの気持ちをフラッシュバックさせる。
あの時言えなかったネガティブなエゴイズムを、空想委員会は爽やかなサウンドともに耳障り良い風に歌にしてくる。
歌詞が心に絶妙な引っかき傷をつけるころ、間奏に入ると超絶技巧なヤンチャギターがあなたの心をつかむ。
ギター、佐々木直也の出番。このバンドのムードメーカー、たぶん学祭ではみんなの中心。
そしてベースの力強いサウンドとリズム。底の見えないベース岡田の真骨頂。
その先にある、ちょっと前に心を押してくれるボーカル三浦の声とリリック。
あなたの心の中の、痛い青春を少し消化してくれる。それが空想委員会。
彼ら自身も歌詞も少しずつ進化しているので、年代順に聞くのがおすすめです。