企業の闘技者という新しいバトル漫画
『ケンガンアシュラ』は2012年から『裏サンデー』(小学館)で連載。2014年からは「マンガワン」というアプリでも掲載され、完結しています。
この漫画は一番最初は平凡な平社員である「山下一夫」が「十鬼蛇王馬」に出会ったことから物語が始まります。
その次の日に「山下一夫」が務めている乃木出版の乃木グループ会長である「乃木英樹」から裏の闘技会「拳願仕合」の存在を聞かされます。
闘技者は前の日に出会った「十鬼蛇王馬」。「山下一夫」はその世話係となります。
そして「山下一夫」がよくわからないうちに「山下商事」の社長となり、無理やり拳願仕合に参加となってしまいます。
次期拳願会々長を決めるための「拳願絶命トーナメント」に出場し、各企業から選出された選手たちと死闘を繰り広げていきます。試合も迫力のあるものばかりで闘技者たちも曲者ぞろいです。
さらに、試合の中で拳願会に革命を起こそうと裏で動く者や、主人公たちの秘密を知るものが出てくるなど、物語が二転、三転としてくるため、様々な思惑や信念を見ることができます。
また、闘技者を選出している企業の社長たちもそれぞれの思いを貫いているため、裏で何か工作をするという心理合戦よりも真っ向勝負がとても多い漫画になります。平凡な平社員が拳願仕合を経てどのように成長していくのか。
主人公が56歳のおっさんということもあり、いくつになっても熱い思いは持てるということを教えてくれる漫画です。