百円の恋

百円の恋

『百円の恋』(ひゃくえんのこい)とは、2014年に公開された日本映画である。R-15指定。第2回松田優作賞でグランプリに選ばれた足立紳の脚本を基に、武正晴が監督を務めて映画化された。東京都出身の主演女優・安藤サクラをはじめとする実力派キャストが出演し、周南市や下松市、光市などのロケーションで撮影が行われた。
物語は、32歳になっても実家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた斎藤一子(さいとう いちこ)を主人公として描かれる。妹が出戻ってきたことをきっかけに家族と衝突し、家を追い出された一子は一人暮らしを始め、夜間に営業する百円ショップで働き始める。そこには社会の底辺に生きるような個性的な人々が集まっており、その中で一子はストイックにボクシングの練習に励む男性・狩野祐二(かりの ゆうじ)に惹かれていく。孤独な日常の中でボクシングと出会った主人公が、泥臭くも懸命に生き様を変えていく姿がリアリティを持って描かれている。
本作は、第88回アカデミー外国語映画賞の日本代表に選出されたほか、第39回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞(安藤サクラ)と最優秀脚本賞(足立紳)を受賞するなど、国内外の数多くの映画賞に輝いた。人間の底力や切なさを鮮烈に描き出したヒューマンドラマとして、高い評価と強い支持を獲得している。

milkyway77のレビュー・評価・感想

百円の恋
7

最高の女優

主人公の安藤サクラさんが自堕落な女の子から、猛トレーニングをしてボクサーとしてリングに立つストーリーです。
前半は、どうしようもない引きこもりが、一念発起して外の世界に出てみたら、女性差別は当たり前にあるわ、好きになった男は他に女できて逃げられるわ。
そこからもがいてあがいて、悔しくて必死で闘おうとしている一人の女性に、僕らは愛おしくて胸が熱くなって、がんばれって声を出したくなるんです。最悪な状況から堕ちずに、ボクシングのトレーニングへぶつけていってからが気持ち良いほど安藤サクラさんが格好良かった。
最初の動き、体型から、目覚しく変わっていく安藤サクラさんは演技だと思えない素晴らしさです。
自分の姿に重ねながら。後半から安藤サクラさんがボクシングで劇的に変わっていく展開がなおさらかっこよかったですね。
観終わると、体温が確実に上がります。
ボクシングでも本当に死にもの狂いを体現していたし、この役をやれる女優が今の時代で安藤サクラさん以外にいるでしょうか。『万引き家族』でも圧巻の演技でしたが、何十年先も名前が残るのはこういう女優さんだと思いました。
ボクシングで選手を見に来ている家族の気持ちが痛いほどわかりました。

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