ザ・パシフィック

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ザ・パシフィック
10

戦争ドラマでのリアルティはケタ違い

太平洋戦争を描いた作品。
未熟な兵士が戦争を通じて成長していく場面や、太平洋戦争の残虐さと歴史をリアルに味わえる作品だ。10話あるのだが、それぞれの激戦を繰り広げる場所や、兵士たちが心休めるシーンなど、当時のアメリカ兵について細かな生活感などが見てとれる。
私が特に印象的なシーンは沖縄戦のシーン。沖縄一般市民の女性が、日本兵の指示で爆弾を背負ってアメリカ兵へ向かうシーンが忘れられない。現在を生きている私としては少し胸が痛かったがそれが本当にあったと思うと辛い。
トム・ハンクスとスティーブン・スピルバーグの共同で作られた映画なので、もちろんアメリカ側を肯定するシーンがあってもおかしくはないことだが、日本の良い所を映し出してくれる場面もある。例えば、日本軍の勝利のために、大和魂としての日本独特の男気を賞賛することや、緻密で知能が高いとも言っていた。日本だけ悪く作られている作品ではなく、戦争そのものが間違っているとも読み取れ、その戦争をリアルに再現されたのがこのザ・パシフィックだと感じた。様々な戦争映画を観てきたが、1番のクオリティの作品だとお勧めします。