今までに無かった作品
2020年にアニメ化された、月刊少年ガンガンで連載中の「無能なナナ」。今作は、特殊な力を持つ学生たちが孤島に集められ、その孤島にある学校で毎日訓練をつむという内容だ。特殊な力を持つ学生たちは「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うことを強いられていた。しかし「人類の敵」を見たという生徒や教師は一人もいない。
そんな学校に、一人の少女が転校してくる。その少女は主人公の「ナナ」。彼女はクラスメイトの前で自己紹介をする時に、人の心を読むことができる力を持っていると言った。ナナは早速、隣の席の男子・中島と仲良くなろうと距離を詰める。島にある唯一の食堂でナナと中島は一緒に食事をとり、夕焼けが綺麗な海岸に向かう。安全を守るためロープが張られていたが、ナナはふらつき崖下に落ちそうになり、中島に間一髪助けられた。寮に戻った二人だが、心が読めるナナは中島の過去のことや今の気持ちを読みとり、思わずそのことを本人に問いただして中島をいらつかせてしまう。
翌日、同じ学校の生徒の二人がどちらが強いか実戦で確かめることになり、クラスメイトたちは校庭でその戦いの行方を見守っていた。すると、男子生徒がコントロールをミスした炎の玉がナナのいる方向に飛んできた。そこに中島が炎の玉を消す力を発動させ、無事ナナのことを守った。
ナナと中島は、昨日行った海岸に再び向かう。中島は「心が読めてしまうナナも苦労したのだろうな」と考えていると、ナナが突然中島を崖下に突き落とそうとした。中島は思わずロープを掴むが、手をすべらせてそのまま海に落ちてしまう。ナナは「あなたたちが本当の人類の敵」だと言い、今後ナナが特殊能力を持つ者たちを抹殺していくということが明らかになった。この作品はラブコメや日常系の作品ではなく、サスペンス要素を含むアニメだったのだ。