無能なナナ / Talentless

無能なナナ / Talentless

『無能なナナ』(むのうなナナ)とは、原作・るーすぼーい、作画・古屋庵による日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメである。スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』にて2016年6月号から連載が開始された。特殊な能力を持つ少年少女たちが織り成す、予測不能な心理戦とサスペンスを描いた物語である。
舞台は、"人類の敵"と呼ばれる怪物に対抗するため、能力者と呼ばれる特殊能力を持った少年少女が集められた孤島の学園。その中の一人である中島ナナオ(なかじま ナナオ)は、自身の能力を周囲に隠していることから「無能」と見下され、クラス内で嘲笑されていた。そんなある日、学園に2人の転入生がやってくる。そのうちの1人である柊ナナ(ひいらぎ ナナ)に背中を押されたナナオは、クラス委員長に立候補し、能力を発揮して揉め事を収めたことで委員長に選出される。しかしその日の放課後、ナナオはナナによって崖から突き落とされてしまう。実は、真の"人類の敵"とは他ならぬ能力者たちのことであり、ナナは彼らを秘密裏に暗殺するために政治組織である"委員会"から派遣された、本物の「無能」の刺客であった。
ナナは持ち前の洞察力と策略を駆使し、学園の能力者たちを次々と葬っていくが、もう1人の不審な転入生である小野寺キョウヤ(おのでら キョウヤ)から連続不審死の犯人として疑いの目を向けられるようになり、緊迫した頭脳戦が幕を開ける。その一方で、純真無垢な心を持つクラスメイトの犬飼ミチル(いぬかい ミチル)と深く交流していくことで、それまで能力者を悪と信じて疑わなかったナナの心境に大きな変化が生まれ始める。
本作を原作としたテレビアニメは、2020年10月から12月までAT-Xほかにて全13話が放送された。アニメ版は原作漫画の第1話から第28話(単行本第1巻冒頭から第4巻の結末まで)にあたるエピソードを、ほぼ原作の展開に忠実な形で映像化している。最終話においてもアニメ独自の結末や未解決の謎への強引な含みを持たせる演出は行われず、原作第4巻のラストシーンと全く同じ場面で物語を締めくくる構成が取られた。

yuh1002b2のレビュー・評価・感想

無能なナナ / Talentless
7

今までに無かった作品

2020年にアニメ化された、月刊少年ガンガンで連載中の「無能なナナ」。今作は、特殊な力を持つ学生たちが孤島に集められ、その孤島にある学校で毎日訓練をつむという内容だ。特殊な力を持つ学生たちは「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うことを強いられていた。しかし「人類の敵」を見たという生徒や教師は一人もいない。
そんな学校に、一人の少女が転校してくる。その少女は主人公の「ナナ」。彼女はクラスメイトの前で自己紹介をする時に、人の心を読むことができる力を持っていると言った。ナナは早速、隣の席の男子・中島と仲良くなろうと距離を詰める。島にある唯一の食堂でナナと中島は一緒に食事をとり、夕焼けが綺麗な海岸に向かう。安全を守るためロープが張られていたが、ナナはふらつき崖下に落ちそうになり、中島に間一髪助けられた。寮に戻った二人だが、心が読めるナナは中島の過去のことや今の気持ちを読みとり、思わずそのことを本人に問いただして中島をいらつかせてしまう。
翌日、同じ学校の生徒の二人がどちらが強いか実戦で確かめることになり、クラスメイトたちは校庭でその戦いの行方を見守っていた。すると、男子生徒がコントロールをミスした炎の玉がナナのいる方向に飛んできた。そこに中島が炎の玉を消す力を発動させ、無事ナナのことを守った。
ナナと中島は、昨日行った海岸に再び向かう。中島は「心が読めてしまうナナも苦労したのだろうな」と考えていると、ナナが突然中島を崖下に突き落とそうとした。中島は思わずロープを掴むが、手をすべらせてそのまま海に落ちてしまう。ナナは「あなたたちが本当の人類の敵」だと言い、今後ナナが特殊能力を持つ者たちを抹殺していくということが明らかになった。この作品はラブコメや日常系の作品ではなく、サスペンス要素を含むアニメだったのだ。