ジンサク

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ジンサク
7

フュージョン界を代表するリズムユニット!

フュージョンバンド、カシオペアから1990年に脱退した櫻井哲夫、神保彰によるユニットが「ジンサク」である。当初はカシオペアにはなかったラテンの要素を取り入れつつも、ミニ・ライヴ・アルバム「100%」ではドラム・ソロ、ベース・ソロを大きくフィーチュアし、楽器志向のファンにも大きくアピールした。その当時Tースクェアを脱退してソロ活動中だった伊東たけしとも共演していた。
アルバムでいえば「ウィンド・ラブス・アス」や「ブレイズ・オフ・パッション」で伊東のサックスが聴ける。また、伊東の’96年のソロ・アルバム「T,K,BREEZE」ではジンサクの2人がサポートしていた。そして’96年角松敏生プロデュースによる「DISPENSATION」がリリースされた。これは若手女性シンガー伊藤恵子を大きくフィーチュアしたアルバムで、これまでのインストルメンタル作品とは大きく異なり個人的には戸惑ったのを憶えている。そしてジンサクのアルバム史上最も衝撃的だったのが’97年の「MEGAdb」。このアルバムは当時流行だったドラムン・ベースに挑戦し「生でドラムン・ベースを」というコンセプトのもとに創られ、1曲だけ神埼まきがヴォーカルで参加している。一聴し、これは非常に「今」を感じさせる音楽だと思った。これでジンサクはもっと変化するぞ、と思っていたら’98年初頭に解散。あっけにとられた。