桜蘭高校ホスト部 / Ouran High School Host Club

桜蘭高校ホスト部 / Ouran High School Host Club

『桜蘭高校ホスト部』とは葉鳥ビスコ原作のマンガおよびそれを元にしたアニメ。2002年月刊少女雑誌にて連載開始、2010年に完結。単行本は18巻、累計発行部数は1100万部を超える人気作。国内だけでなく世界各国で翻訳されている。

Uzureichのレビュー・評価・感想

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桜蘭高校ホスト部 / Ouran High School Host Club
8

非現実的な設定の中にあるユニークさがたまらない学園ラブコメディ

舞台は超がつくほどのお金持ちの御曹司や令嬢が集まるとある学園。そこにはお金持ちの御曹司である頭脳明晰で眉目秀麗な男子高校生が、やはりお金持ちの令嬢である学園内の女子高校生をお茶と甘い言葉を織り交ぜたトークでおもてなしする、通称“ホスト部”があります。
そこへ、特待生枠で入学した成績優秀な一般庶民の女子高生である主人公が入部します。“ホスト部”である以上、主人公が女の子であることは部員以外には内緒です。そんな裏使命のあるホスト部の部長は、指名率NO1を誇る甘いマスクと困っている人を見たら助けずにはいられない優しさを持っているけれど、ちょっとナルシストでかまってちゃん気質のイケメン男子。ちょっとうざいけどどこか憎めない部長を中心に、ホスト部は周りで起こるちょっとした事件や学園内の生徒のお悩みや問題をこっそり(?)解決するべく奮闘します。
そんな日常を通して、彼らが何を見て何を思うのか?自分や周りの人との付き合い方、自分の将来、価値観…そして、主人公と男子部員の恋模様は…?
20代後半女性が、中学生から高校生にかけてハマって読んでいたものですが、人生で誰もが経験する悩みに向き合って成長していく彼らの姿には心ゆすぶられるものがあり、大人になってから読んでもおもしろかったです。
主人公は同年代と比べると現実的でちょっと冷めた女の子です。彼女を取り囲む中心人物はそれぞれが濃いキャラを持ったイケメンたちです。そんな彼らのキャラも手伝って、ストーリーには思わずクスッと笑ってしまうユーモアがたっぷりです。主人公ハルヒと男子部員の温度差のある掛け合いは、この漫画の最も魅力的なユーモアで気に入っています。
多くの魅力が詰まった、幅広い世代に受け入れられる作品だと思います。ドラマやアニメ化もされましたがやはり私は原作の漫画推しです。お気に入りキャラに理想の声でアテレコ出来ます!