生歌に絶対の自信あり
彼女らはCD音源ではもちろん生歌の素晴らしさに定評がある。私は彼女らのファンクラブに4年間加入し、ライブやコンサートに何回も足を運んだ。特に素晴らしいのは、wakanaで、彼女の高音域は天使が舞い降りたかのように惚れ惚れとしてしまう。次にkeiko、彼女の挑発的な煽りとダンスは見る者を魅了する。最後にhikaru、彼女は中音域担当だ。中音というのは低音と高音をまとめる難しい音域だと思う。しかし彼女はそれをやすやすとやってのける。
三人とも容姿も美しい。keikoのサラサラの茶髪、wakanaの額、hikaruの鼻筋。ボーカルだけではなく、プロジェクションマッピングも幻想的だ。それから衣装も素晴らしい。アルバムごとに表情を変える。
それらすべてのプロデュース、作詞・作曲を担当するのが梶浦由記だ。言わずとも知れた梶浦節。しかし梶浦のソロプロジェクト「FictionJunction」とは違い、Kalafinaは「梶浦氏の楽器にしか過ぎない」といったことはなく、ボーカル三人の意見が取り入れられているようだ。よくコンサートのMCで「梶浦さんとはよく議論した」と語っている。そんなオリジナリティも溢れているグループがKalafinaだ。