L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel

L'Arc~en~Cielとは、日本の4人組ロックバンドグループ。
「L'Arc~en~Ciel」または「ラルク アン シエル」と表記する。
1991年に結成し、ヴォーカルのhyde(ハイド)、ギターのken(ケン)、ベースの、tetsuya(テツヤ)、ドラムスのyukihiro(ユキヒロ)の4人で構成。
日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」エンディングテーマ、映画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』オープニングテーマなど様々なドラマ、映画の主題歌を担当している。
ヴォーカルのhydeに関しては、K.A.Zとロックユニット「VAMPS」を結成しての音楽活動や、「HYDE」名義でのソロ活動経験もある。
また、音楽活動以外にも、ファイナルファンタジーシリーズのデザイナーで画家の天野喜孝氏と、コラボ展覧会「天野喜孝×HYDE展 天命と背徳〜NIPPON EVOLUTION〜」を開催するなど、多彩な顔を見せる。
グループとしても、ラジオやTVバラエティ番組への出演などもこなし、マルチな活動を行うグループである。

percy8278のレビュー・評価・感想

L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel
8

4人が描く無限の虹

多くのバンドは、メンバーの一人が作詞作曲を担当することが多い。もちろん例外はあるだろうが、作詞作曲を担う人間以外のメンバーによって作られた楽曲は、どうしてもそのバンドの持つカラーから外れがちだ。それは、一人が作詞作曲を担当することによって、そのバンドのイメージがある程度固まってしまうからだ。
ところがL'Arc〜en〜Cielというバンドは違う。メンバー全員が作詞作曲をする。こういったバンドは珍しいのではないだろうか。4人の人間が集まり1つのバンドとして存在してはいるものの、1人1人が独立しソロでも活動できるほどのポテンシャルを持つが故に、その楽曲は多様性に富んでいる。耽美なものから底知れないほどダークな曲が奏でられたかと思えば、切ないバラードやハードなロック、ポップで馴染みやすい曲までと、その楽曲の振り幅は計り知れない。また、多くの作詞はボーカルのhydeによるものだが、全員が作曲をすることで生まれる多様性のおかげで、hyde以外のメンバーが作詞をした曲でも特に違和感を感じることはない。
華やかなヴィジュアルに甘えることなく、それぞれのメンバーがミュージシャンとしてのレベルの高さを遺憾なく発揮している。彼らの紡ぐ楽曲は、バンド名である虹が描く7色には収まらない程に多彩な色を纏っている。