渋谷金魚

渋谷金魚

『渋谷金魚』(しぶやきんぎょ)とは、蒼伊宏海による日本の漫画作品。スクウェア・エニックスの『ガンガンJOKER』にて2016年10月号から2021年5月号まで連載された(2016年2月号に掲載された読み切り版の好評を受けて連載化)。作者・蒼伊宏海の代表作である。
現代の東京都渋谷区を舞台に、突如発生した無数の「巨大人食い金魚」の恐怖を描いたサバイバル・パニックホラー。愛らしいビジュアルを持つ金魚が人間を容赦なく食い殺すグロテスクな描写のギャップや、渋谷の著名なランドマーク群が凄惨なパニック現場と化す臨場感が特徴。極限状態に追い込まれた登場人物たちの本性や人間模様を描く群像劇としても展開される。
敵となる「人喰い金魚」は、空を飛び短い言葉を意味なく発しながら人間を捕食する怪物だが、視力の弱さや音・匂いで獲物を察知する点、夜間は休眠する点など、通常の金魚と同様の習性を持つ。生存者たちは匂いを消す対策や静音移動で難を逃れようとするが、不測の音や体内に侵入した稚魚の発生などにより常に生命の危機に晒される。
物語中盤では、下水道へ逃れた主人公・月夜田 初(つきよだ はじめ)と碓氷 アリサ(うすい ありさ)が「渋谷の貂」と呼ばれるホームレスやその拠点である副都心線の車両に身を寄せる生存者グループと合流。多くの従者を従える「アルビノの土佐錦魚」が生け捕り研究の鍵となることから、渋谷からの脱出ではなく、金魚そのものを根絶する「人喰い金魚殲滅計画」へと立ち向かっていくこととなる。

pipipipi7778のレビュー・評価・感想

渋谷金魚
9

今をときめくパニック漫画

時代は多分2020年ぐらいでしょうか。舞台は渋谷です。
リアル現代の渋谷駅のスクランブル交差点で、大きな金魚が人を食べながら喋るという衝撃シーンからのスタートです。
気持ち悪い描写が苦手な人には正直厳しいですが、リアル現代に人食い金魚という意味不明な構成が好奇心をくすぐり、続きを読まずにはいられないです。
そんな『渋谷金魚』のおすすめポイントを紹介します。

おすすめポイント①:なぜ金魚なのか?
読み始めからずっと付いてくる最大の謎です。それがこの漫画の大きなテーマでもあるのですが、なぜ金魚なのか?なぜ人喰い金魚なのか?なぜ大きな水槽なのか?
少し読み進めていっても、背景も理論も本当に不明です。主人公同様に途方に暮れたくなります(わかりたくてしょうがない)。その謎についてのモヤモヤで、読み進めずにはいられません。

おすすめポイント②:理不尽な理由で進化していく金魚たち
大きな力を得た金魚はいきなり人を襲いまくり、最初から人間が太刀打ち出来ていないのにも関わらず些細な弱点を補うべくどんどん進化していきます。その進化のテンポが良いため、絶望感と緊張感が途切れることなく物語は進みます。

おすすめポイント③:呪術廻戦でも出てきたリアルな渋谷
日常的に渋谷に行く人は、リアリティを感じながら読めるでしょう。
渋谷でたくさんの人が殺される漫画なんて、なんだかちょっと不思議な感覚ですが、共感する読者は多いのではないでしょうか。

おすすめポイント④:主人公とヒロインが少年漫画ど真ん中のキャラクター
ここが何とも素晴らしいです。真っ直ぐに前を見続け決して諦めません。
とてつもないパニック現象が起きているだけに、この少年漫画的なキャラクターが更に際立ちます。気付いたら、主人公とヒロインが死なないように必死に応援しながら夢中に読んでしまっています。

いくつかおすすめポイントを紹介しました。
まさに新感覚パニック少年漫画、おすすめです。