夏にやりたくなるゲーム
『ぼくのなつやすみ』は1975年の北関東のどこかの夏を舞台にした「なつやすみアドベンチャー」です。
プレイヤーは主人公の「ぼく」くん(小学生)を操作します。母親の出産に合わせて夏休みの間お父さんの妹のもとへ預けられたぼくが、自然あふれる田舎で居候先の家族や田舎のヤンチャな悪ガキたちと交流を深め合ったり、自由度の高いフィールドを走り回って昆虫採集や釣りをしたり、捕まえた虫を使って悪ガキたちと虫相撲をしたりします。遊び要素がとても豊富です。
そして、このゲームには時間経過というものが存在し、朝昼晩と遊び回った後は1日の経過を絵日記で記録します。この絵日記も、その日の行動次第で内容が変わるので「今日は何もなかった」とならないように行動してみるのも大事になってきます。時間経過システムにより、1日で話が進まないものや数日かけてストーリーを進めるための伏線も所々にあります。虫を捕まえるには虫網を探したり、釣りをするには釣竿、木を切り倒すには斧が必要なので、イベント発生から住民と会話をしたり探索をしないと必要な道具が手に入らなかったりします。攻略情報を知らないと結構苦労することもありますが、昔の田舎の夏を体験しつつ、ノスタルジックで少しセンチメンタルになる要素や忘れてしまった素直な気持ちを思い出させてくれる、心の成長があるゲームです。