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「ファンタジー」の金字塔
ベルセルクは、その濃密で広がりのある世界設定からただの「ファンタジー」ではなく、「ハイファンタジー」と呼ばれる数少ない日本の漫画です。
その猛烈な書き込みや、登場人物の人生を感じるストーリーが魅力で、特に主人公ガッツの先の見えぬ苦難の旅にはワクワクします。
3度目となるアニメを見ました。今までの2作はベルセルクの中で最も人気のある「黄金時代編」を中心に展開していますが、3作目は初めてその続編をアニメ化したものになります。
前作までにアニメ化した「黄金時代編」には、魔法や魔物といった、いわゆるファンタジー要素が少なく、主人公ガッツが盟友グリフィスとの出会いと友情、そして別れなどの人間ドラマを描いているのに対し、その続編である本作では、一気にファンタジー要素が加わります。
ファンタジー好きにはたまらない設定が盛りだくさんです。
しかも、「ハイファンタジー」と呼ばれるだけあり、その世界設定は考えるば考えるほど深く、
そういう設定が物語全体に根付いているのも、本作の魅力の一つです。
もちろん、今までの濃厚なドラマとは打って変わった熱いバトルも見ものです。