ラブコメの頂点!冴えない彼女の育てかた
みなさんラブコメは好きですか?
ライトノベル、漫画、アニメ、美少女ノベルゲーム、etc...現代では様々なメディアでラブコメを見ることができます。そして新たな作品と出会うことで新たな感動、新たなときめきを感じることができます。そう、胸がキュンキュンするんです!
本レビューでは『冴えない彼女の育てかた』について語ります。この作品を知ってしまったらもう新たな胸キュンを感じることができないかもしれない、というほど最高の作品だと言い切らせていただきます!
主人公は「安芸倫也」という、どこにでもいる地味な高校生(と思い込んでいる筋金入りのオタク)で、彼のオタクっぷりは学校で有名になるほどです。クリエイターになりたいという夢を抱きながらも彼は行動を起こせずにいました。
そんな彼が夢に向かって踏み出すきっかけとなるのは、そう、ヒロインの存在です。彼は、桜舞う坂道で出会った一人の美少女に強烈なインスピレーションを受け、「その少女をヒロインとしたゲームを作ろう」と決意します。
そこで、彼が知る最高のラノベ作家であり黒髪ロング美少女である学校の先輩「霞ヶ丘詩羽」、最高のイラストレーターであり金髪ツインテールのツンデレ幼なじみ「澤村・スペンサー・英梨々」の二人を、自身が立ち上げたサークルに勧誘して夢への第一歩を踏み出します。そして、あの桜舞う坂で出会ったヒロインと再び会うのです。
彼女の名前は「加藤恵」。実は倫也と出会ったのは坂の上が初めてではなく、同じ高校で一年過ごした女の子だったのです。可愛いけれど、地味というか目立たない女の子。そんな恵にときめいて歩み出したゲーム制作はどうなっていくのか?
本作品は丸戸史明先生により富士見ファンタジア文庫で2012年に刊行し、アニメは2015年から2期に渡って放送され、2019年には『冴えない彼女の育てかた Fine』として映画にもなりました。今のラノベ原作アニメは異世界ものがかなり多い印象ですが、この作品が誕生したころは学園ラブコメが主流だったといってもいいのではないでしょうか?
等身大の主人公に自分を重ねて楽しむことができるというのが学園ラブコメの良いところですが、この作品の主人公はまさに我々のようなオタク、誇張された我々オタク視聴者なのです。「クリエイター側になってみたい」と思ったことのあるオタクの方も多いのではないでしょうか?かくいう私もそうであります。「踏み出せないでいるオタクからその理想像へ」。倫也はこの間を走る主人公なのです。オタクの悪いところはありつつも自分を重ねて応援したくなる。オタクならきっとそんな印象を受けることでしょう。
そしてヒロインの恵は、夢を追う主人公に巻き込まれた非オタクの普通の女の子です。しかし、彼や彼の周りのキャラクターと共にサークル活動をしていく中で、みんなを、特に倫也を支えるために、なくてはならないメインヒロインになっていくのです。
倫也たちが新たに立ち上げたサークル「blessing software」には様々な困難が待ち受けます。また、倫也と英梨々や詩羽先輩との恋愛模様。そしてメインヒロインとして成長していく恵。この作品を見始めたら、胸キュンと感動が休みなしに襲ってくるのではないでしょうか?