ヤンキー×タイムリープの世界観
ヤンキー漫画とタイムリープ系の漫画はそれぞれで1つの作品として十分に成り立つジャンルにも関わらず、その2つが融合した事によりどちらの良いところも出ている素晴らしい作品です。
生死に関わる場面もあれば、学生らしい可愛いやり取りが見られる場面もあり、色んな角度から楽しめて一喜一憂がとても激しいので、途中でだれたりせず終始見ていて飽きないです。
主人公が現代では冴えないアルバイトで、社会に不満を持ちながら働いている所から始まるのは“嵐の前の静けさ”という感じがします。そこから急に死の危機に瀕し、なぜかタイムリープしてしまうというシーンの描写は「いったい何が起きたのか」と読者側も戸惑い、主人公と同じ気持ちを共有しているように思えて良かったです。タイムリープのトリガーが、目立っているキャラクターではない“ヒロインの弟”との握手というところも、今までにはない斬新な描かれ方だと感じました。
ヤンキー×タイムリープだけでも内容たっぷりのストーリーなのですが、それだけには留まらず主人公とヒロインとの恋愛模様も描かれており、現代では疎遠になっていたヒロインとの関係がタイムリープすることで学生当時の気持ちを思い出し、深く感情を動かされ、現代に戻っても過去に帰った時の感情を覚えていて奮闘する姿にも涙する方は多いと思いました。
まだまだ連載中なので先が楽しみな作品です!