漫画 地獄楽
レビューさせていただきます地獄楽という作品ですが、いわゆる王道バトル漫画となるのですが、古風で忍術や秘術が存在する世界として描かれており、描画のタッチ・単行本のカバー絵など水墨画のような引き込まれる絵が多くあり、単純にカッコイイだけではなく美しさも感じられる作品です。
内容は複雑な部分もありますが、大まかには大犯罪者として死罪判決を受け拘束されている数人の人物が、監視員とともに不死の秘薬(仙薬)があるといわれる土地へ行き、その土地の異形の生物や不死の神のような存在と仙薬をめぐって戦闘する内容となっております。
登場人物それぞれにストーリーが細かく設定されており、多くの登場人物が話の中で死していきますが、誰一人として感情移入できない人物がいないのが素晴らしいです。
これまでにない不思議な能力が多く登場するため、1度読んだだけではすべての内容の把握は難しく、数回読んでようやくこういうことかな?と掴めることもありますが、それもまた1回目読んだときとはまた違う視点での捉え方ができるなど、複数回楽しめる作品です。
今現在連載中となっている作品ですが、クライマックスが近いのとアニメ化も決定しているようなので、漫画とアニメでさらに期待できる作品だと思います。