歴代最高傑作レベルのRPG『ゼノギアス』について
「聖剣伝説が出ない理由、ファイナルファンタジーとは異なる可能性、そしてゼノギアス」というキャッチコピーで販売された、初代プレイステーションのソフト。
はっきり言ってプレイヤーを選ぶRPGである。
聖書、神話などのエピソードや用語をふんだんに盛り込み、また別売りの設定資料集がなければすべてを理解することが困難な非常に複雑なシナリオのゲームである。
しかしながら、これら難解なレベルを凌駕するほどのやりごたえのあるゲームであると確信している。
非常に綿密に張られている伏線が回収されていくのは鳥肌が立つほど美しく、表現を理解した時には背筋に寒気を覚えるほどである。
またBGMも一級品であり、一部ネタバレになるが、「シェバト」でのエピソードで「飛翔」という曲がかかるときは胸の高鳴りを抑えられないほどである。
残念ながら、当時のデータ容量や開発費の都合上だと思うが、ゲーム後半部分はRPGというよりはサウンドノベル形式のゲームのようになり、プレイヤーを困惑させる。
その部分が、最高ランクのオススメにできない理由なので、評価を一つ下げた。
しかしながら、テキスト進行となってもその綿密に寝られたシナリオによって、満足感の得られる内容となっている。
リメイクがされるならば完全版としてぜひリメイクしてほしい作品である。
少なくとも私なら必ず購入する。
難解なシナリオも今では動画サイトなどで解説動画もでているので、プレイのハードルは下がっていると思う。
ぜひともプレイしていただきたい作品である。