伝説の名作の原作
ジブリアニメで有名な『風の谷のナウシカ』ですが、映画版はオリジナルではなく原作はこの漫画です。この漫画自体が宮崎駿の作品で年部で7巻あります。映画版はこの漫画の3巻くらいまでの内容ですね。この漫画のすごいところは、映画版にもいえることですが物語のディテールがものすごく細かいことです。見返す度に新しい発見があります。何回読んでも、作品に引き込まれるような魅力があり何度読んでも飽きない漫画だと思います。この漫画には映画版ではわからなかった、なぜ火の七日間文明は滅んだのか、巨神兵とは何か、腐海とは何なのかという疑問の答えがあります。また、火の七日間からナウシカの時代までの1000年間の歴史がわかり、作中に登場する荒廃しきった世界はどのように生じたのかがわかります。正直、ナウシカの世界観はたかだか2時間程度のアニメでは表現しきれないと思います。繰り返しになってしまいますが、世界観がとても緻密です。なおかつストーリー自体も非常に完成度が高く、イラストも宮崎駿作品ですので非常にきれいだと思います。うまくいえませんが、ものすごくエンターテインメント性の高い歴史書を読んでいるような感じがします。子供の頃ナウシカを見たけど内容がわからなかったと感じた経験がある方は多いと思いますが、今改めて原作を読んでみるというのも面白いと思います。