交響詩篇エウレカセブン / Psalms of Planets Eureka seveN

交響詩篇エウレカセブン / Psalms of Planets Eureka seveN

『交響詩篇エウレカセブン』とは、2005年4月17日から2006年4月2日まで毎日放送をキー局として、TBS系列で全50話が放送された、ボンズ制作のSFロボットアニメ。この作品のために作られた放送枠の朝7時より放送。
主人公の少年レントン・サーストンは、エウレカという少女に出会って一目惚れし、彼女を追って反政府組織ゲッコーテイストに参加。冒険の中で成長していく一方、知的生命体「スカブ・コーラル」と星の謎を追う巨大な陰謀に巻き込まれ、世界の命運を巡る戦いに巻き込まれていく。

kosatoshi5のレビュー・評価・感想

交響詩篇エウレカセブン / Psalms of Planets Eureka seveN
10

少年少女の恋と成長の物語

ボーイミーツガールは永遠。
エウレカセブンは、そんな甘酸っぱい気持ちを呼び起こしてくれる傑作です。

物語の舞台は『スカブコーラル』と呼ばれる珊瑚のような物質が地表を覆い、目に見えない『トラパー』と呼ばれる波が大気中を漂う惑星。その星に住むレントン・サーストンは、毎日平和で退屈な日々を過ごしています。
ある夜、そんなレントンの部屋に突然一台のロボットが墜落してきます。ロボットを操縦していたのは青い髪の少女エウレカ。
神秘的な雰囲気を持つエウレカに一目で恋をしたレントンですが、実はエウレカは『ゲッコーステイト』と呼ばれる反政府組織の一員でした。
政府軍に追われるエウレカを助けたレントンは、自分自身もゲッコーステイトに参加して戦うことを決意します。

制作会社は『ボンズ』という会社で、機動戦士ガンダム0083やカウボーイビバップなどの制作を担当したサンライズ第二スタジオのメンバーが独立した会社です。
作中に使用される音楽のセンスも抜群で、映像の細やかさと相まって空中戦のシーンは迫力満点です。

最初はレントンの片思いだったのが、エウレカも少しづつレントンに惹かれて行く自分に気づき戸惑い始めます。
そんな少年少女の甘酸っぱい恋心をベースに物語は進みますが、やがて二人の恋は星の運命すらも巻き込んでいきます。

ちなみに作中に登場する『ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん』という言葉は、聖書マタイ伝の一節『求めよ、さすれば与えられん』の改変です。
自らの力で自分達の運命すらも勝ち取って行こうと努力する少年達の物語は必見です。