唯一無二の王道バトル漫画
この漫画はあまりにも有名すぎるので、今更お勧めする必要はないと思う人もいるかもしれないが、敢えて私はお勧めしたい。この漫画の特筆すべき点は、バトル漫画らしからぬ情報量であるということだ。
10年以上も掲載しているので登場するキャラクターの数がとても多く、漫画の中に残される伏線の量も膨大だ。ONE PIECE界隈では伏線の謎を解き明かそうと多くの考察がなされている。
だが尾田栄一郎先生は毎回奇想天外な展開で伏線を裏切ってくる。それが多くの人を伏線へと駆り立てているのかもしれない。
またこの漫画は現実世界のことを投影したような差別、生まれによる身分の違いなどについても描かれている。
人と同じ言葉を話し、心を通わせることができる魚のような姿をした生物「魚人」。彼らはその見た目から、人に嫌悪され、差別されている。しかし彼らには夢がある。それは太陽の下、地上で生活することだ。
この魚人の例のように現実世界の問題を皮肉ったような描写も多くある。
バトルやかっこいいシーンだけでなく、シリアスでダークな部分が含まれているところが今もなお根強い人気を誇っている理由なのかもしれない。
ONE OIECEとは何なのか、ラフテルはどこにあるのか、麦わら海賊団の旅はどの終結するのか、これからの展開に目が離せない。