ほっこり心があたたかくなる作品
この作品は妻を亡くした高校教師、犬塚とその娘、つむぎがご飯を通じて成長していく物語です。
犬塚先生は慣れない家事に大忙しで、料理にまで手が回らない日々を送ります。
そんな時、食事処の娘であり教え子の小鳥と一緒にご飯を作ることになります。
まだまだ幼いつむぎの純真無垢な言葉が、犬塚先生と読者にストレートに刺さります。
お母さんとはもう会えないことを理解しているような、それとも遠くにいると思っているだけなのか
ちょっと切なくなるシーンもありますが、犬塚先生やつむぎがお互いの言葉で乗り越えていきます。
毎回小鳥によっていろんな種類のご飯が紹介され、定番のハンバーグや唐揚げだけでなく、ただ土鍋で炊いただけのご飯やちょっと変わったオリジナルメニューも、レシピ付きで掲載されています。
私はこの作品で紹介されている「パンがゆ」がとても好きで、よく作って食べています。
料理初心者の犬塚先生でも作れる簡単レシピ代表のパンがゆは、ふにゃふにゃになった食パンが食べやすくてヘビーローテーション間違いなしのご飯です。
作品自体は2019年に完結していますが、1巻では幼稚園生だったつむぎも最終12巻では高校卒業までに成長します。
ご飯を通じて、子供と父親が成長していく姿は涙なしには読めません。
子供ができたら、是非一緒に読みたい作品の一つです。