今まで読まず嫌いでした
『タッチ』で有名なあだち充さんの漫画です。アニメを少し見て気になったので、単行本を買いました。
正直、初めて『タッチ』を見た時に絵柄が好みではなく敬遠していたのですが、ちゃんと読み進めると躍動感のあるキャラクターで引き込まれていきました。
野球部のない高校に進学した主人公が、部を作るところから話が始まります。
これだけ見るとよくある話だと思いますが、中学時代のライバルや幼馴染みが丁度いい距離感で接してくるのが面白いです。
そして、野球漫画にありがちな挫折とサクセスストーリー、高校生ならではのお約束なもどかしい恋愛模様も描かれています。
試合だけだと単調になりそうなお話ですが、合間にコミカルな話も散りばめられていて全然飽きずに読み進められました。
幼少期からのライバルと甲子園で戦うことを目標に、お互い切磋琢磨していく姿はカッコよかったです。
それぞれが思い通りにいかない恋愛事情も、目が離せなくなる要因でした。
キューピッド役を買って出たあとで自分も同じ人を好きになってしまうのなんて、「思春期だなぁ〜」と思わされました。
野球のことしか眼中になかった男の子が高校生活を通して成長していく様子は、眩しくて羨ましくなりました。
最後の最後は泣けました…!
長いお話ですが、是非読んでみてください。
だいぶ前の作品ですが、違和感なく読めると思います。