anime_newのレビュー・評価・感想

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8

美しく醜い

土屋太鳳さんと芳根京子さん主演で映画化されると知り、公開前から楽しみにしていました。
誰もが顔を背けたくなるような顔の累を、可愛い芳根京子さんが演じる?顔に傷が付いているということだけで累の人生の劣等感は表せない。そう思っていました。
それでも、芳根さんの演技、立ち方、髪型、声のトーンなどで、「あぁ、累がいる。」と思いました。

また、土屋太鳳さんもニナと累を本当に上手に演じ分けていて、素晴らしいです。ニナの下手くそな演技と、累の引き込まれる演技、これだけ差を付けられる女優さんはそう多くはないと思います。
2人がキスをして入れ替わるシーンは、漫画より映像の方が良かったですね。
ニナを取り合う女の醜さ、執念が良く描かれています。
土屋太鳳さんの、サロメのダンスシーンが妖艶で可愛くて、展開的にはハラハラするところだけどもっと見ていたかった。
最後、累がサロメになれた時、ニセモノがホンモノを超えた瞬間には鳥肌が立ちました。

映画という短い尺の中で、漫画の世界観が良く表現されています。
累が演じる美しい女性は、ニナだけでは終わりませんので、続編も期待しています。

最後に、芳根京子さんの醜い演技は圧巻でしたが、やっぱり顔は可愛い(笑)