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夢と現実の葛藤を乗り越えた若者に届く
周りの渦に巻き込まれ社会人になったものの、学生時代の夢を捨てきれず、どこか自分の中で完全燃焼できていない…。そんな人にオススメなのが映画『ソラニン』です。
主演は宮崎あおい&高良健吾が務め、監督は『僕等がいた』など多数のヒット作を生み出している三木孝浩で、浅野いにおが描いたヒット作、漫画『ソラニン』が原作となっています。
一般的に漫画原作の作品を映画化すると「作品の世界観が再現されない」など否定的な意見もありますが、この作品は大ヒットとなり、映画化により世間の認知度が更に増大しました。
物語は、宮崎あおいが演じる芽衣子と高良健吾が演じる種田の2人を中心に進んでいきます。大学の軽音サークルで出会った2人は社会人となりますが、夢を捨てきれない種田は、バンドメンバーと協力して『ソラニン』を制作します。種田は楽曲制作を通して芽衣子と衝突しながら精神的に成長していきます。その中での種田の決断を芽衣子は受け入れつつ、芽衣子自身も成長していく物語となっています。
楽しく、切なく、頼もしい、この作品を通して感じるのは1つの感情ではないと思います。観る人の経験、境遇、人生観によって様々な解釈、感想がこの作品を通して生まれると思います。
ただ1つ共通しているのは純粋に「『ソラニン』はおもしろい」ということです。