50代のうちに是非観ておきたい映画の一つ
2大オスカー俳優『ジャック・ニコルソン』と『モーガン・フリーマン』が初めて共演した人間ドラマ。余命半年と宣告された2人がふざけて作ったのが、人生でやりたいことを記した『棺桶リスト』。2人は世界中を旅しながら、「スカイダイビングをする」、「ライオン狩りをする」、「万里の長城をバイクで走る」、「ピラミッドに登る」など、このリストに記載したことをを一つ一つ実現させていく。そして、最終的に2人が行きついたところとは…。これまで、仕事や家事、育児などを真面目にこなしてきた50代、60代。「果たして自分の人生はこのままでいいのか」、「自分が今、もしくは今後やりたいことは何なのか」と自問自答する瞬間もあるのでは?この映画は、そうしたシニア層の現実問題を自分自身のこととして投げかけるだけでなく、人生の目的や終着点を示唆してくれるところも秀逸である。日本版の『最高の人生の見つけ方』では、『吉永小百合』、『天海祐希』の2大女優が共演していることで話題になったが、「人生最後の自由奔放さ」を感じさせてくれる点では、やはりアメリカ版の方がおすすめできる。この映画が製作された数年後には『終活』という言葉が一般化している。そうした意味でも、この映画が人々に与えたインスピレーションは多かったことだろう。