ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド(Jormungand)とは、日本の漫画家・高橋慶太郎の作品。2006年5月に『月刊サンデージェネックス』(小学館)で連載が開始され、2012年2月に最終話を迎える。戦争で両親を殺されたヨナは、武器を売る武器商人を憎んでいた。しかしヨナは、ある事情から武器商人ココ・ヘクマティアルの部下として働くことになる。ココと彼女の仲間たちと共に世界を旅する物語が幕を開ける。

hiroko02227のレビュー・評価・感想

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ヨルムンガンド / Jormungand
7

武器商人が主人公の結構珍しい漫画

今更感がありますがレビューします。
主人公が少年兵と女武器商人という、結構変わった設定です。
そもそも武器商人が主人公の作品というと、私はニコラス・ケイジが主演した『ロード・オブ・ウォー』という映画以外思いつきません。
あんな若い武器商人なんているわけねえだろ、なんて思って読み始めましたが、意外なことに全体的にリアリティがある作品だなと思いました。
もちろん私は戦地や紛争地帯に入ったことがなく、あくまで書籍やネットの知識ですが…。
冷戦以降の軍事を取り巻く状況の変化(PMCの対等や兵器のトレンドなど)をうまく描写していると思いました。
また、キャラクターの個性というかアクが強く、いい意味で魅力的に思えます。
私はいわゆるガンマニアという人種で、漫画やアニメやドラマなどの銃の描写がお粗末すぎて日々げんなりしていましたが、この作品はその辺が非常によくできていると思います。
また、登場する銃器のチョイスもなかなか渋いです。
主人公のメインウエポンが『FNーFNC』なんていう漫画はほとんどないと思います。
先代?の『FAL』は各国の軍隊で正式採用されたので映画などでも目にすることはありますが、『FNC』はほとんど見たことがありません。
また、この作品は最後に大どんでん返しがあり、物語前半から登場する伏線が見事に回収されています。
そういった面では、銃や兵器に詳しくないけれども面白いアクション漫画が見たいという方にもおすすめできると思います。
2回もアニメ化されただけはあると思います。