探偵はBARにいる

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探偵はBARにいる
7

レトロな雰囲気と主演の2人の息のあった配役がぴったりの作品

「探偵」シリーズはテレビドラマや本でも、内容が面白いものが多いので好きなジャンルですが、この「探偵はBARにいる」は、雰囲気や作中のやりとり、個性的な人物達が躍動しているので楽しめる作品の一つです。

映画版の第1作目になるのですが、雪に埋もれているところを脱出してというところからスタートし、過去に遡ったり、現在を描いたり、時系列が色々張り巡らせれている仕掛けが、ワクワクして楽しめる要素の一つだと思います。
「ススキノ」という日本最北端の歓楽街が舞台になっているのも、東京に住んでいる私としては目新しく、歌舞伎町などとはまた違う独自の文化があることに驚きながらも、大泉洋演じる探偵が、不思議な依頼に巻き込まれていく展開は、予想がつかないので推理ドラマならではの楽しみであると思います。

今回は小雪演じる謎の美女がマドンナとなって物語が進んでいくのですが、最後まで協力者か敵かわからないミステリアスな役を見事に演じていると思います。
作品の残り30分ほどで、いくつか張っていた伏線が解けていくのがとても爽快で、物語が進むにつれてどんどんテンポが良くなっていくのがとても心地よいです。
映画シリーズやネット配信ドラマなどで続けても良いくらい、俳優陣や昭和感漂う背景だったりするので、ぜひもっと作品を作って欲しいと思える映画です。アクションシーンも、しっかりと臨場感があって見応えがあるので、ぜひそこも見てほしいです。