ゆるふわギャング

ゆるふわギャング

「ゆるふわギャング」とは、2016年に結成されたヒップホップユニットである。メンバーはラッパーのRyugo IshidaとNENE、プロデューサー・トラックメーカーのAutomaticの3人。それぞれが壮絶な幼少期を経験し、音楽にのめりこんでいた3人がクラブイベントで出会い意気投合する。2017年、1stアルバム『Mars Ice House』をリリース。映画やドラマからインスピレーションを受けて楽曲を制作することが多い。

haruseのレビュー・評価・感想

ゆるふわギャング
10

コレを聴かずして何を聴くのか!!

ゆるふわギャングは、RyugoIshidaとNENE、トラックメイカーAutomaticの3名で結成されたグループ。
HipHopをベースにしながらも、原宿のようなkawaiiとPopで、カラフルな感覚と最新のTrapを取り込むなど、世界のどこにもない唯一無二の音楽を創り出している。
アルバム「Mars Ice House」はタイトつの通り、まるで違う惑星から来たスペーシーな世界に没入し、良い意味でジャンルという概念を超えてくれる。まるでタランティーノの映画のように、不可思議で遊び心が満載だ。どこまでもゆるく自由で、ふわふわした浮遊感に包まれ、どこかギャングのようにストリートを冒険したくもなる。だから、ゆるふわギャング、なのだ。
アルバムの中で特に注目したいのが「大丈夫」という曲だ。車をドライブする2人が夜空を眺めるシーンが出てくる。これはオスカーワイルドの「オレ達はみんなドブの中にいる。 でもそこから星を眺めている奴らだっているんだ」という言葉を連想させる、アルバムを通しての象徴的なシーンだ。そして不思議とそこには国や特定の場所は存在しない。あるのは、普遍的な生きるというテーマと、ゆるふわギャングという世界だけなのだ。HIPHOPは聴かないからといって、食わず嫌いでいるのはあまりにももったいない、最高傑作です。ぜひ聴いてほしい!!