とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun

『とある科学の超電磁砲(レールガン)』とは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』の外伝漫画・アニメ作品である。作画は冬川基、キャラクターデザインは灰村キヨタカが手掛ける。
総人口230万人、その8割を学生が占める『学園都市』が舞台。そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、230万人の頂点である7人の超能力者(レベル5)の第三位、御坂美琴(みさか みこと)を中心に起こる事件を描くファンタジー作品である。

3api-san3のレビュー・評価・感想

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun
8

優しさに包まれた4人の個性を感じる作品

この物語は、超能力のアクションバトルですが、見終わった後、優しい気持ちになれ、心が温かくなります。物語は近未来。東京の半分の広さを持つ学園都市で、学生たちの超能力開発が行われています。そこで発生する様々な、事件。4人の少女たちが悩み、傷つきながらも困難を克服する様子を描いています。その4人とは、電撃の特技を持った『御坂美琴』、テレポーテーションの能力を持った『白井黒子』、微弱な超能力を持った『初春飾利』、何の超能力も身につけていない『佐天涙子』。たまにおバカなこともしますが、物語のいたるところに優しさを感じる箇所があったり、思わず胸が熱くなるシーンもあります。そこがこの作品の大きな魅力です。そしてその中で、彼女らの個性が充分に表現されています。御坂美琴の魅力は、圧倒的な力を持つにもかかわらず、それを誇ることなく、人に優しいところです。また、すべての責任を自分一人で抱え込もうとする彼女の弱点が見えたとき、思わず「彼女も普通の女の子なんだな」と安心しました。白井黒子は、普段の変態ぶりや間抜けぶりに反して、随所で見られる正義感あふれる心とのギャップが魅力です。彼女の正義感や相手を思いやる気持ちには感動します。