あいみょん / AIMYON

あいみょん / AIMYON

あいみょんとは、日本の女性シンガーソングライター。
2016年11月30日に1stシングル『生きていたんだよな』でメジャーデビュー。5thシングルとして2018年8月8日にリリースされた『マリーゴールド』は、2020年時点で累計ストリーミング再生回数が3億回を突破。2018年に開催された『第69回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。
その後もシングル・アルバムをリリースしながら全国各地のライブやフェスに参加など活動規模を拡大。2022年11月5日には「AIMYON 弾き語り LIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場」で、地元・西宮市に位置する阪神甲子園球場でライブを行っている。
2015年2月4日にリリースされたジャニーズWESTの3rdシングル『ズンドコ パラダイス』に収録の「Time goes by」で作詞家デビュー。その後もDISH//の10thシングル『僕たちがやりました』のカップリング曲として収録された「猫」がYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で演奏され話題となるなど、楽曲提供も盛んに行なっている。

jack06101のレビュー・評価・感想

あいみょん / AIMYON
10

波と炎のスーパーガール あいみょん

あいみょんの凄さを一言で言えば「郷愁」です。

あいみょんのどの曲を聴いてもどこか懐かしい気持ちになり、2歳3歳の頃のまだ何もブレーキがない純粋で真っ直ぐな在り方を、聴く人に思い返させる音楽です。

特に『漂白』という曲を聴くと、始めの荒々しいギターリフの、現実の重みを感じさせる音から少しずつバンドの音が重なっていき、気が付いたら一気に夢に引きずり込まれるようにサビ→大サビに向かって音が流れていき、最後に再びギターリフの音に帰ってきます。
まるで映画の主人公が、現実の世界からあることをきっかけに非現実世界に行き成長を遂げて再び現実世界に戻ってくるかのような、物語性を感じることができます。

普通のアーティストであれば、同じ人物が作詞作曲するので似たようなコード進行や編曲になりがちですが、あいみょんはどの曲も、言ってしまえば全曲が「まったく別人が作ったのではないか」と思うほど物語があり、すべての曲に全く別の感動があります。

海を眺めた時に、全く同じ場所であるはずなのにその時によって違う印象や感動を受けることがあると思います。
それでいていつも同じ安心感がある。
あいみょんの曲は海を眺めた時と同じように、同じ曲であっても聴く時によって全く違う感動があるのと同時に全く同じ安心感を得ることができます。
「海の波や炎のように、常に揺れて流れて変化をする。それでいて同じ安心感、懐かしさがある」という相反する魅力があいみょんの曲にはあり、波と炎のスーパーガールなのだと思います。