嘘を愛する女

嘘を愛する女

『嘘を愛する女』とは、2018年1月20日に公開された日本の映画作品である。映像クリエイターの発掘・支援を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015」で初代グランプリに輝いた企画の映画化であり、多くのテレビCMを手掛けてきた中江和仁が長編映画の初監督を務めた。「夫はだれだった」という実際の新聞記事に着想を得て制作された実話を基にした物語。主人公の川原由加利役に長澤まさみ、素性不明の恋人・小出桔平役に高橋一生が迎えられた。キャッチコピーは「愛さえも、嘘ですか?」「あなたは、誰?」。公開に先駆けて、岡部えつによるノベライズ小説版が徳間文庫から出版されている。
物語は、食品メーカーに勤めるキャリアウーマンの川原由加利が、研究医の恋人・小出桔平と同棲して5年目を迎えたところから始まる。ある日、桔平がくも膜下出血で倒れて昏睡状態に陥ったという報せが届くが、駆けつけた警察から、桔平の所持していた運転免許証や医師免許がすべて偽造されたものであり、その名前も職業も偽りであったという事実を告げられる。騙され続けていたことに愕然としながらも、由加利は彼の正体を突き止めるため、私立探偵の海原匠を雇って桔平の真実を探る旅へと乗り出す。

kaorin2のレビュー・評価・感想

嘘を愛する女
9

「愛さえも嘘ですか?」というキャッチコピーが意味深。

長澤まさみさん演じる由香利と、その恋人の桔平(高橋一生)の愛の物語です。
映画の冒頭から伏線があり、徐々に桔平の「本当の人間性」が分かっていく展開です。
由香利は、駅で体調が悪くなったところを桔平に助けてもらいます。彼女はキャリアウーマンで、仕事をばりばりこなす人。一方の桔平は、家事はしてくれるけれど仕事には就いていません。
ある日由香利は、桔平がくも膜下出血で倒れたという連絡を受けます。しかし病院にいくと、彼の名前から生年月日、すべてが「嘘」であることがわかります。「今まで一緒にいたこの男は誰なんだ」ということになり、由香利は私立探偵の匠(吉田鋼太郎)と桔平の調査を始めます。
桔平はいつも、決まった場所で小説を書いていたことが分かり、由香利はその物語の舞台である島へ向かう。

映画を色で表すとしたらずっとグレーな感じで、桔平の本当の正体がなかなか分かりません。ミステリアスな感じなのですが、長澤さんと吉田さんの、トラブルが起きながらも調査を続けるところに「冒険」の要素もあって、物語に惹きこまれました。

ようやく桔平は前妻を自殺で亡くしていたことが分かりました。そして、物語の冒頭へ。桔平は、愛する人を亡くした悲しみと絶望のなかで由香利と駅で出会うのです。
調査の鍵である、桔平が何百枚と書き続けていた小説の主人公は、実は由香利であったことが分かります。桔平が悲しみを克服し、由香利ともう一度生きていくことを望んで書かれていた小説でした。
このエンディングには涙しました。私は、二人の愛は本物だと思います。