嗚咽が出るほど泣ける映画
初めて観たとき、嗚咽が出るほど泣きました。キャストセンスも素晴らしく、出ている俳優陣が皆素晴らしい演技。母親とは?家族とは?そして愛とは、、、そんなことを考えさせられる映画。
主演の宮沢りえさんがとにかく美しい。余命宣告を受けたあと彼女はどんどん痩せ細っていく。でもその中にずっと力強さと愛を感じさせ、観る人を魅了する。だらしなくてアホ、でも優しくてどこか放っておけない愛らしい旦那を演じるのはオダギリジョー。くそ旦那!と思いながらも最後はこの役柄を大好きになってしまう。一番泣けるのは娘が本当のお母さんの所に会いに行くシーン。娘は耳の聞こえない実の母に会いに行き、手話を使ってなんなく会話することができた。それは宮沢りえが演じる母親が「いつか役に立つから」と娘に手話を教えていたからなのだ。訳を話さず多くを語らず、でも娘にとっての最善へ導いたことへの驚きと感動、まさにこれが愛なんだと思わず視聴者は号泣してしまうに違いない。最後宮沢りえが演じる母親は亡くなってしまうが、火葬の仕方も大胆で驚き、泣ける。こんな母親になりたい。こんな人間でありたいと強く思った。見終わったあとにはスッキリして生きる活力が湧いてくる映画である。