牙狼〈GARO〉-炎の刻印- / Garo: The Carved Seal of Flames

牙狼〈GARO〉-炎の刻印- / Garo: The Carved Seal of Flames

『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』は2014年10月から2015年3月にかけて放送された、連続テレビアニメ作品。『牙狼〈GARO〉シリーズ』の1つであり、シリーズでは初めての全編2Dセルタッチアニメーションである。
基本設定はシリーズを継承しているが、世界観やキャラクターは「黄金騎士ガロ(の鎧)」と「魔導輪ザルバ」以外一新されている。舞台は剣と魔導の世界。魔の者から人々を守護してきた戦士「魔戒騎士」とその仲間が数奇な運命に翻弄されながら、秦の敵に挑んでいく。
2016年5月21日には劇場版作品である『劇場版 牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』が公開された。

alex759898のレビュー・評価・感想

牙狼〈GARO〉-炎の刻印- / Garo: The Carved Seal of Flames
8

GARO PROJECTのアニメシリーズ第1弾

深夜に放送される、スタイリッシュなアクションで有名な牙狼シリーズのアニメ第1弾です。
正直プロジェクトが発表された際は、初めてのアニメ化という時点で既に不安が、またアニメの作風からあまり受けないのではないかと心配しておりました。
しかし、いざ蓋を開けてみると、cgの技術を活かしたアクションや牙狼らしい重厚なストーリー。実写シリーズにも見劣りしない出来栄えで前述の不安を覆す出来でした。
実写での殺陣では表現しきれないアクションもそうなのですが、キャラクターが叫ぶと同時に牙狼の頭部が可動するなども実写ではできない演出でした。
他にも背中に取り付けられた背旗のリングを投げつけて敵を拘束したり、移動手段に用いたり、武器に取り付けられた鎖を飛ばしてするなどのアクションも後のシリーズに逆輸入されている点も評価できます。
主人公であるレオン・ルイスはその経歴から歴代シリーズの中でも特に不幸なキャラクターであると言えます。
しかし辛い目にあったからこそ説得力のある強さを主人公は手に入れており、個人的にシリーズでもっとも好きな理由の一つとなっています。
難点は主人公が成長するまでの過程が長く、本当に強くなるのは物語終盤であること、主人公の周りの親しい人物が次々と死亡してしまうので、人によってはストーリーが重すぎるように感じてしまうかもしれません。
その点がクリアできれば多くの人にとって楽しめる作品だと思います。