スカート(バンド) / Skirt(バンド)

スカート(バンド) / Skirt(バンド)

スカート(Skirt)とは、2006年に活動を開始した、シンガーソングライター・澤部渡(さわべ わたる)によるソロプロジェクトである。
昭和音楽大学在学中からサポートメンバーを率いた編成で精力的に活動を続け、2010年に自主レーベル「カチュカ・サウンズ」を設立した。澤部は全楽曲の作詞・作曲を担当するほか、他アーティストのサポート演奏や楽曲提供、プロデュースも幅広く手がけている。
2010年12月に1stアルバム『エス・オー・エス』でインディーズデビュー。その後も『ストーリー』『ひみつ』などの作品を重ねて着実に支持を集め、2016年にはカクバリズムから5thアルバム『CALL』を発表した。
2017年10月、ポニーキャニオンよりアルバム『20/20』をリリースしメジャーデビュー。映画『高崎グラフィティ。』やドラマ『忘却のサチコ』の主題歌を収録したシングル『遠い春』(2018年)をはじめ、数々の映画やドラマとのタイアップを手がける。2020年からは同社傘下のレーベル「IRORI Records」に所属。2024年には映画『水深ゼロメートルから』の劇伴と主題歌を担当し、adieu(上白石萌歌)をゲストに迎えた「波のない夏」を配信リリースした。2025年5月には節目の作品となるアルバム『スペシャル』を発表している。

chiroru2のレビュー・評価・感想

スカート(バンド) / Skirt(バンド)
9

懐かしくて新しい音楽

スカートというバンドは、澤部渡さんのソロプロジェクトです。インディーズ時代から高い音楽性で評価を得ていましたが、箱根駅伝での缶ビールのCMに起用されてから、かなり話題になり始めました。CDのジャケットもデザイン性が高く、ノスタルジックで、30代以上の人たちには直撃するのではないでしょうか。澤部さんはお世辞にもルックスが良いとは言えず、ずんぐりむっくりとしているのですが、その体格のお陰もあってか、非常に透明感のある声質をしています。メロディも穏やかで優しく、どことなくスピッツの雰囲気と、いくつかの渋谷系をミックスした感じの聞きやすさを持っています。ポップソングを徹底的に研究したという音楽性は、3分程度の曲が多く、聞きやすい構成をしている点にも表れています。「遠い春」などの代表曲は、アレンジも非常に凝っていて、ソロプロジェクトとは思えません。文学性の高い歌詞も魅力的で、青春の寂しさを描かせて謳わせたら今のシーンで右に出る歌手はいないと思います。近年では国民的アニメ「ドラえもん」の音楽制作にも携わっていて、今後の日本のミュージックシーンを支えていくであろうことが分かります。これからの音楽を知るうえで欠かせないアーティストです。