スイッチガール!!

スイッチガール!!

『スイッチガール!!』とは、『マーガレット』にて2006年から2014年まで連載された、あいだ夏波による漫画作品、およびそれを原作とするテレビドラマである。外では完璧な美少女、家では超自堕落というギャップを持つ女子高生のコミカルな日常を描く。作品内では時折、大仁田厚や高橋名人といった読者の年齢層に馴染みの薄い世代ネタが盛り込まれ、登場人物から突っ込まれるメタ的なユーモアも特徴である。2011年には西内まりやの初主演でテレビドラマ化され、フジテレビTWOなどで続編を含めて放送された。
高校生の田宮仁香(たみや にか)は、学校や街中ではメイクも服装も完璧に着こなすカリスマ女子高生として周囲の憧れの的となっていた(ONモード)。しかしひとたび家に帰ると、ジャージ姿で髪を上げ、おやじ臭い言動を連発する超自堕落な少女へと変貌を遂げる(OFFモード)。この極端な二面性を器用に使い分ける「スイッチガール」である仁香の秘密を知る者は、家族と幼馴染の親友である二ノ原涼子(にのはら りょうこ)だけだった。ところが、ある日同じマンションに引っ越してきた端正な容姿の転入生・神山新(かみやま あらた)に、絶対に人に見られてはならない最悪のOFFモードの瞬間を偶然目撃されてしまう。
最悪の出会いを果たした二人だったが、仁香が新の抱える複雑な事情を知り、また新も仁香の裏表のない素顔に触れることで、次第に二人の距離は縮まっていく。
ドラマ版では、原作の学園祭編などのエピソードが一部省略され、代わりに秋葉原デート編といったオリジナルのエピソードや独自のキャラクターが導入された。また、作中で登場人物のキャスト変更をメタ的にいじるなど、原作の持つコメディ精神を活かした独自の演出も加えられている。秘密の共有から始まる二人の恋模様や、次々と巻き起こる学園生活のトラブルをONとOFFのスイッチを駆使して乗り越えていく、爽快でパワフルなラブコメディが展開される。

go-1057251903344319518798のレビュー・評価・感想

スイッチガール!!
9

かなり共感できる少女漫画!

だれしもが家に帰れば素の自分になり、外へ出ていくときは「自分」というスイッチをオンにして行動するものでしょう。この漫画のヒロイン、カリスマギャルの女子高校生・仁香も、オンとオフのスイッチを使い分けて生活しています。多くの漫画のヒロインは、家に帰っても可愛く描かれていますよね。可愛い小物や、ちょっと汚いけど整理された棚には本や写真が飾られています。でも仁香は全然違います。家に帰れば眼鏡でちょんまげ頭。すっぴんはブサイク…。そんな姿が学校でバレると、絶対にクラスメイトから引かれてしまいます。オフの状態の仁香は、スルメイカやクサヤが大好物。まるでおっさんなんです。そんな仁香の正体がバレてしまったのは、転校生の新がきっかけです。彼は自分がイケメンなのに、それを隠して過ごしています。お互い秘密を抱えたまま仲良くなり、恋に落ちます。読んでいて共感できるのは、仁香がオフの状態で過ごしているところ。いつでもばっちりかわいいヒロインだと、それはそれで面白いけれど、「あー!私もこういうことしたことある(笑)!」と内心頷けるネタばかりです。それを少女漫画に落とし込んできた、あいだ夏波先生はすごい。たとえば、“靴下のにおいをかいだことがある”とか、“歯磨き粉を最後まで使うときは、はさみで切って歯ブラシを入れてグリグリ使う”など、女子ならあるあるだけど人にはバレたくない「本当のオフ」が絶妙に描かれています。そんな一面がクラスメイトにバレないように、仁香が無事に学園生活を送れるのかどうか…!というところも、ドキドキして面白いです。