大阪弁の漫才ラブコメ!ラブ★コン
数ある少女漫画のなかで、大阪が舞台のラブコメディーの作品に出会ったことかありますか?ヒロイン、小泉リサは身長が高いことにコンプレックスをもっています。そして、あろうことか恋をしてしまったのが自分よりも背が小さいチビ、大谷。ふたりはいつも芸人のような喋りで会話をしていて、その笑いのセンスが抜群におもしろいんです。リサは基本的にボケ。大谷の的確なツッコミで、二人は息ぴったりの漫才コンビのよう。読んでいる私が関西出身ということもありますが、少女漫画でこれほどまでに笑いも散りばめられた作品は、なかなかありません。そしてなによりただのギャグマンガではなく、少女漫画ならではの女子がキュンキュンするシーンも特筆すべき点です。リサは大谷のことが好きなんだけど、身長を気にして告白できない。いつもの「お笑いコンビ」から「恋人」へ変わりたい、でも友達でなくなってしまうのが怖い、と恋に悩むリサは可愛いです。リサは大谷に一回告白しますが、振られます。それでもリサは諦めませんでした。身長なんか関係ない、「うちは大谷が好き」と一直線に頑張るリサを見ていると、こっちも勇気をもらえます。大谷も鈍いのでなかなかリサへの気持ちに気が付かないんですが、徐々に惹かれていきます。わたしが印象的だったのは、リサが涙ながらに大谷に告白をし、二人が結ばれたシーンです。思わずホッとして涙がこぼれました。笑いあり、涙あり、とはこの作品のことをいうんだなと思います。