ラブ★コン / Love Com / Lovely Complex

ラブ★コン / Love Com / Lovely Complex

『ラブ★コン』とは『別冊マーガレット』にて2001年から2006年まで連載された中原アヤ原作の漫画およびそれを原作としたアニメ、ゲーム、ドラマCD、実写映画作品である。舞台は大阪の高校、舞戸(まいど)学園。高身長で明るい性格の小泉リサは、入学当初から犬猿の仲である大谷敦士と学園のオール・阪神巨人と呼ばれ名を馳せていた。漫才風の泉州弁で高校生活の模様がコミカルに描かれている。小泉を中心に身長、男性恐怖症、へたれ、それぞれコンプレックスを抱えた高校生たちが織りなす笑って泣ける青春ラブコメディ。

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ラブ★コン / Love Com / Lovely Complex
8

大阪弁の漫才ラブコメ!ラブ★コン

数ある少女漫画のなかで、大阪が舞台のラブコメディーの作品に出会ったことかありますか?ヒロイン、小泉リサは身長が高いことにコンプレックスをもっています。そして、あろうことか恋をしてしまったのが自分よりも背が小さいチビ、大谷。ふたりはいつも芸人のような喋りで会話をしていて、その笑いのセンスが抜群におもしろいんです。リサは基本的にボケ。大谷の的確なツッコミで、二人は息ぴったりの漫才コンビのよう。読んでいる私が関西出身ということもありますが、少女漫画でこれほどまでに笑いも散りばめられた作品は、なかなかありません。そしてなによりただのギャグマンガではなく、少女漫画ならではの女子がキュンキュンするシーンも特筆すべき点です。リサは大谷のことが好きなんだけど、身長を気にして告白できない。いつもの「お笑いコンビ」から「恋人」へ変わりたい、でも友達でなくなってしまうのが怖い、と恋に悩むリサは可愛いです。リサは大谷に一回告白しますが、振られます。それでもリサは諦めませんでした。身長なんか関係ない、「うちは大谷が好き」と一直線に頑張るリサを見ていると、こっちも勇気をもらえます。大谷も鈍いのでなかなかリサへの気持ちに気が付かないんですが、徐々に惹かれていきます。わたしが印象的だったのは、リサが涙ながらに大谷に告白をし、二人が結ばれたシーンです。思わずホッとして涙がこぼれました。笑いあり、涙あり、とはこの作品のことをいうんだなと思います。