見ていると元気が出てくる映画
好きな人に自分の思いを伝える事もできない、何かあると妄想の世界に逃げてしまう主人公。何処にでもいる冴えない中年のおっさんが主人公なのですが、私とよく似たタイプの人間なので何だか自分自身を見ているような錯覚を覚えてしまいました。
それでもこの主人公は、とある困難な状況に陥っても落ち込んだりふさぎ込む事もなく、問題を解決するために世界中を飛び回ります。そしてこの体験が、主人公をひと回りもふた回りも大きく成長させてくれるのです。
恐らく、この体験がなければ主人公の性格は変わらずにずっと冴えない人生を送っていた事でしょう。私と似たタイプだからこそ、この映画を見て私はこの主人公に勇気を貰いました。
この映画のおすすめポイントは他にも2つあって、ひとつが景色の素晴らしさです。中でも自然に囲まれている道路をスケボーで一気に駆け下りていくシーンは思わず見とれてしまいます。もうひとつは作中に流れる音楽です。主人公がヘリコプターに乗って飛び立つ際に、主人公が想いを馳せている女性が歌を唄うのですが、この歌が見事に作品にマッチしていて素晴らしいの一言です。
ただひとつ残念なのが、吹き替えに大阪弁を話す芸人を起用している事です。どうせならプロを使って欲しかった…
とはいえ、全体的に素晴らしい作品ですので一度は視聴してみる事をお勧めします。