ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~

ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~

『ガチ恋粘着獣〜ネット配信者の彼女になりたくて〜』(ガチこいねんちゃくじゅう ネットはいしんしゃのかのじょになりたくて)とは、星来によるWeb漫画作品。ウェブコミック配信サイト『ゼノン編集部』(コアミックス)内の「コミックタタン」および「ゼノン編集部Z」レーベルにて2020年3月13日より連載されている。また、電子コミック推奨プラットフォーム『ピッコマ』においては2020年1月31日から2025年1月10日まで先行配信が行われた。
人気動画配信者に対してファンの域を超えた過激な恋愛感情を抱く、いわゆる「ガチ恋」のファンたちのドロドロとした心理や暴走を描いたサイコサスペンスである。
物語は、人気動画配信3人組グループ「コズミック」のメンバーであるスバル(清水 薫:しみず くゆる)にガチ恋する平凡な女子大学生・輝夜雛姫(かぐや ひなき)を軸に展開する。雛姫は彼に認知されるため、SNSに自撮りや手作りケーキの写真をアップするなど涙ぐましい努力を続けていたが、同じ薫のファンである都竹 里穂子(つづき りほこ)が豪華なプレゼントで注目を集めているのを目撃し、嫉妬心を募らせていく。そんな折、雛姫の元に薫のSNSの裏アカウントからデートの誘いが届く。狂喜乱舞して応じた雛姫だったが、薫の目的は単なる体目当てであった。それとは知らず、処女ゆえにホテルへの誘いを断って薫の機嫌を損ねてしまった雛姫は、以降連絡を絶たれショックを受ける。さらに追い打ちをかけるように、人気女性配信者のえりこすが薫とのコラボ企画として親密なデート動画を公開したことで、雛姫をはじめとするファンたちの純粋な恋心は、やがて常軌を逸した狂気へと変貌していく。
本作は、2023年4月10日(9日深夜)から6月11日まで、朝日放送テレビ(ABCテレビ)およびテレビ朝日の「ドラマL」枠などにおいてテレビドラマ化された。コズミックのメンバーであるスバル役を井上想良、コスモ役を山下幸輝、ギンガ役を松本大輝が演じ、彼らに執着するガチ恋勢のリアルで過激な狂気模様が実写で再現され、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。

genzo-o9のレビュー・評価・感想

ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~
9

ところどころリアル

まさか配信者の漫画が登場するとは驚きました。クセのある絵で好みは大きく分かれるとは思いますが、画力は確実なので安心して読めます。この作品の特徴として、とにかくリアルなところが挙げられます。“こういう配信者いる”“こういうプラットフォームある”“こういうコメントする人いる”、そうしたあるあるネタをぎゅっと詰め込み、ネット配信の視聴経験のある方なら頷けること請け合いです。主人公が恋するスバルが属する動画配信グループ「コズミック」がこれまた三者三様でキャラが異なっていて、分かりやすいです。唯一の良心、コスモに癒されたり主人公のヒナの狂気を孕んだ恋心に共感したりと何かしら思い入れのあるキャラが見つかるのではないでしょうか。同じくスバルに恋するライバル的立ち位置の女性「りこめろ」がこれまた、絶妙にリアルなオタクだと思いました。仕事中はクールビューティーで冷静沈着なのに、終業後はゴスロリで毒を吐くヤバい奴だなんて実際に居そうで居ない上手いラインを描いています。スバルがヒナに襲われるシーンでは「逃げて」と促すコメントが動画に付くなど、配信の視聴者達が読んでいるこちらの声を代弁してくれる時もあり、とにかくあちこちが共感できて「今のネット」が凝縮されていると思います。