映像美と迫力に浸りたい方にオススメ
妹に勧められてみました。因みに妹は40代女子です。中学生の息子も見ていたので、小学校高学年くらい、そして大人まで楽しめる作品だと思います。主人公チセは人間社会で暮らしていながら、生まれつき、妖精や魔物などが見えてしまう子供。それが原因のひとつかどうかはわかりませんが、母親が自殺し、父親は弟を連れて家を出てしまう。高校生になり、耐えきれず、自殺を図ろうとしたとき、「捨ててしまう命ならば、あちらの世界へ売られに行きませんか?」との誘いを受け、妖精や魔物の世界でオークションにかけられることになります。そのチセを落としたのが、エアリスという魔法使い。チセを利用しようと買い取ったのに、一緒に過ごすうちに愛着が湧き、エアリスは人間の感情を学びたい、と思うようになります。チセは魔法使いになるため。エアリスは人間に近づくために。二人で協力し合い、様々な経験を積み、成長していく物語です。とにかく映像がきれいなこの作品。母親の育児ノイローゼで自殺しようとするシーンや、いじめ、自殺、孤独など全体的に重たい内容ではありますが、美しい作画と、穏やかで共感しやすい主人公のおかげで、惹きつけられます。しんみり心温まりたい方、じんわり泣きたい、静かに共感したい方にはオススメです。