ファースト・マン

ファースト・マン

『ファースト・マン』(原題:First Man)とは、2018年に公開されたアメリカ合衆国の伝記映画である。
監督はデイミアン・チャゼル、脚本はジョシュ・シンガーが務め、ジェームズ・R・ハンセンによるニール・アームストロングの伝記『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生』を原作としている。ライアン・ゴズリングがニール・アームストロングを演じ、クレア・フォイ、ジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー、コリー・ストール、キアラン・ハインズ、クリストファー・アボット、パトリック・フュジット、ルーカス・ハースらが出演したほか、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めている。
ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミアを迎え、アメリカでは2018年10月12日、日本では2019年2月8日に公開された。第91回アカデミー賞においては音響編集賞、録音賞、美術賞、視覚効果賞の4部門にノミネートされ、視覚効果賞を受賞した。日本語字幕の監修は宇宙飛行士の毛利衛が務めている。
本作は、史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングの1961年から1969年にかけてのNASAのミッション(ジェミニ計画、アポロ計画)を実話に基づいて描いている。過去の宇宙開発を描いた群像劇とは一線を画し、全体的に感情を抑えた暗い内容で、あくまで彼個人の視点や焦点に絞って物語が進行する。ニールはX-15の飛行実験中に命からがらになりながら宇宙空間である事を感じ取るが、着陸時にチャック・イェーガーから操住の未熟さを指摘されて退任となる。その後、ジェミニ計画の候補に選ばれた当初は娘の危篤状態を理由に参加を拒否するが、娘の死をきっかけに月へ行くことに執着を持つようになり、宇宙飛行士への参加を決意する。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでは、12件のレビューに基づき批評家支持率92%、平均評価10点満点中8.4点となっている。Metacriticでは10件のレビューに基づき100点満点中81点が付けられ、「世界的な大絶賛」(英: "universal acclaim")と紹介されている。

美有奇のレビュー・評価・感想

ファースト・マン
8

人類初の月面着陸

宇宙飛行士『アームストロング』が、人類初の月面着陸に成功するまでの話。
アームストロングには娘がいたが、脳腫瘍で幼くして亡くなってしまった。
エンジニアとして地方で仕事をしていた彼は、ある日宇宙飛行士の選抜試験に合格する。
家族とともに引っ越しをし、子供二人妻一人と同居するが、宇宙飛行士としての生活は決して、楽しいだけのものではなかった。
家族と会う時間が限られる上に、体力的にもきつい。
宇宙開発に多額の費用が掛かる為、国民の反対にあったり、ロケット事故や火災により同僚を亡くすなど、ストレスに満ちた辛い時期を過ごす。
何度もロケット打ち上げに失敗し、夢見た月面着陸を果たせないまま、アメリカはソ連に遅れを取ってしまう。
けれども、それからも試行錯誤し、技術者を信じて、アームストロングら宇宙飛行士は最大限の努力をした。
そして、宇宙飛行士である夫に死の危険が付きまとっていることを理解しながらも、彼らを支える妻に感動した。
心に残ったシーンは、アームストロングがいよいよ月へ向かう準備をするシーン。
子どもに正面切って話すことができず、妻に怒られるのだ。
月に行くためには子どもの大切な学校行事へ行くこともできない。
下手したら死ぬかもしれないということを子どもに理解させるのは、とても大変なことだと思った。
最後のシーンは、実際にアームストロングが月へ上陸できた事実を知っていたので、安心して観ることができた。