設定はありえないが、それが気にならない面白さ
殺し屋が主人公の漫画はたくさんあります。例えば『ゴルゴ13』。これはいうまでもないほど有名な作品です。この作品も、そんな殺し屋が主人公の作品ですが、しかし、決定的に他作品と違うのは、普通に転職して、殺し屋になったということ。普通なら、もっと軍隊での経験とかが必要な感じがしますが、面接、試験を受けて、普通の会社に就職するように殺し屋になってしまう軽さがシュールです。人を殺すのが仕事ですが、当然躊躇し、後悔もします。しかし、「人を殺して飲むお酒がこんなにおいしいなんて!」などと、いったいどっちなんだ?と突っ込みたくなる描写があります。でも、それがいいんですね。ちなみに慣れてくると、喜んで人殺しをするようになっていきます。でも怖いイメージはなく、依頼者を守るために殺すなど、意外と人の役に立っている描写もあったりして、人間の業を感じさせる作品です。ちなみに、主人公のカナコはとってもかわいいです。こんなにかわいい女の子に殺されたい、と思う人も意外といるのでは?と思うくらいにはかわいいです。ただ、かわいさは関係ない業界。実は殺し屋もビジネスで、普通の会社員と同じなのだと思えば、感情移入もしやすくなるでしょう。そういう作品なのかもしれません。