ヤバイTシャツ屋さん / ヤバT

ヤバイTシャツ屋さん / ヤバT

ヤバイTシャツ屋さんとは、日本の3人組ロックバンド。略称は「ヤバT」。メンバーはヴォーカル・こやまたくや、ベース・しばたありぼぼ、ドラム・もりもりもと。
こやまの下、大阪芸術大学の軽音楽部のメンバーで2012年5月に結成されたが、活動休止と再開やメンバーの脱退と加入を繰り返しながら、2014年7月にこやま、しばた、もりの3名体制で活動を再開した。
2015年11月に関西最大級の音楽コンテスト「eo Music Try 2015」でグランプリを獲得すると、翌年の11月2日には1stアルバム『We love Tank-top』を発表しメジャーデビュー。同作品収録であり、LMFAOの「Shots」をオマージュした「あつまれ!パーティーピーポー」が若者を中心に注目を集める。その後もライブやフェスに積極的に出演し人気を拡大。2022年8月25日には「“ぶどうかん” TOUR 2022」にて自身初の日本武道館でのワンマンライブを成功させた。
曲調としてはパンクサウンドが多く、そこに「あるあるネタ」などをミックスした、思わず口ずさんでしまう様なキャッチーな歌詞が特徴である。その曲にマッチしたユニークなプロモーションビデオも魅力の1つである。
ヴォーカルのこやまたくやは本名の「小山拓也」や「寿司くん」名義で映像作家としても活躍している。

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ヤバイTシャツ屋さん / ヤバT
9

まさにうなぎのぼり

『ヤバイTシャツ屋さん』というバンド名から、コミックバンドと分類されることも多い彼らですが、音楽性は全くふざけておりません。
ギターボーカルのこやまたくや、ベースボーカルの柴田ありぼぼ、ドラムのもりもりもとの3名からなる、3ピースバンドです。
歌詞もバンド名同様におもしろネタ系のものが多いのですが、ありふれた日常の中で目にするような、誰もが「あ!わかる!」と共感すること間違いなしのネタを扱っています。
ほとんどの曲をこやまたくや氏が作詞作曲しているのですが、歌詞の言葉の選び方は鋭く才能を感じさせます。
また、ふざけているようにも見える歌詞によって注目されにくいのですが、作曲技術も確かで、なかなか骨太な音作りをしています。
彼らのファンは『顧客』と呼ばれ、ワンマンライブでの盛り上がりはもちろんですが、フェスなど、対バンありのライブでは、顧客ではなかった人たちをも巻き込んでしまいます。
圧巻のライブパフォーマンスで、フェスで見たのをきっかけに顧客化するファンも多いです。
3人ともツイッターなどのSNSを活用しているのですが、特にこやま氏は使い方がとてもうまく、エゴサをしてはリツイートしたりとファンとの交流を大事にしており、距離が近いと感じさせてくれるのも顧客にとっての魅力となっています。
タイアップ企画も数多く、映画『ニセコイ』の主題歌や、専門学校のCM曲、スプライトのCM曲など、多数手がけています。
そのような場合でも、彼らの強みである言葉遊びを遺憾なく発揮し、商品名やタイトルなどをこっそりと曲中に忍ばせているのです。
それらを探しながら聞くのも、面白いバンドです。