人生の教科書ともなりえる作品。自分を信じぬくことの大切さを学びました。
「NARUTO」は週刊少年ジャンプにて連載されていた作品で、忍者の世界を舞台に1人の落ちこぼれの少年「ナルト」が忍者の里の長である「火影（ほかげ）」を目指し成長していく物語です。この作品において最も重要となるのはナルトのライバルであり親友であるサスケの存在です。落ちこぼれで里の嫌われもののナルトとは対照的にうちは一族というエリート一族に生まれ、忍術のセンスも抜群であるサスケ。こんな一見交わることのないような2人にも共通点があります。それは互いに両親がいないこと。ナルトもサスケも両親がいないのです。しかし親の顔を知らずに育ったナルトはとにかく他者とのつながりを求めますが、サスケはナルトと違い目の前で親を殺されており「失う」ということの怖さを知っているため自ら孤独を選ぶようになります。こんな対照的な二人ですが一緒に任務をこなしていくうちに打ち解け始め、特にナルトは忍術も驚異的なスピードで成長します。そんなころ、サスケの前に両親の仇が現れたことがきっかけでサスケは復讐のためさらなる力を求め里を抜けようとしそれを止めようとしたナルトと衝突します。結果的にナルトはサスケに敗れサスケは里を抜けてしまい、そのことをナルトは悔やみサスケを連れ帰ろうと修行に励みますが周囲の人々は否定的。また、当初からの夢である火影になることについても周囲の誰一人として応援してくれる人はいませんでした。しかし、ナルトは常に自分ならできるとあきらめずに努力し続け、様々な敵を倒し様々な人と出会い里の英雄と呼ばれるようになります。そして、サスケとも最強の敵を前に共闘し見事、敵を撃破します。その後、サスケとナルトは最後の決闘を行います。私の一番好きなセリフの一つに「自分の言葉に疑問を持ったら終わりだ」という言葉があります。確かに、自分を客観視して課題を見つけることはとても重要なことかもしれません。しかし、自分の信念・目標についてはそれを口にした自分を信じ切るくらいの覚悟を持たなければと達成できないと思います。そういった意味でこの言葉は私の人生の指針となっています。また、ナルトは何より「人とのつながり」を大切にしていました。人間は決して一人では生きていけない生き物なのです。顔の見えない誰かに支えられて生きているのです。自分がくじけそうになった時支えてくれるのこの「つながり」だと思います。人間関係が希薄になりつつある現代において、何かのヒントになりえる作品だとも思います。