『SDガンダム ガシャポンウォーズ』(SD GUNDAM GASHAPONWARS)とは、2005年12月1日にバンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)から発売されたニンテンドー ゲームキューブ専用のウォー・シミュレーション・アクションゲームである。2010年6月24日には新規モードや新機体を備えたWii移植版が発売され、数量限定でクラシックコントローラPRO(クロ)同梱版も展開された。
本作は任天堂との共同開発作品であり、アクションゲーム『カスタムロボ』を制作したスタッフが参加している。『SDガンダムワールド ガチャポン戦士スクランブルウォーズ』から始まったガシャポンシリーズの系譜に属し、自機と僚機のチームで戦う3D対戦アクションパートと、シミュレーションパートを繰り返しながら進行する。登場するキャラクターやモビルスーツ(MS)は『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が主体であり、特に発売当時に最新作であったコズミック・イラ(SEED、SEED DESTINY)の機体が大きな割合を占めている。
シミュレーションパートにおける最大の特徴は、従来のシリーズから刷新された「生産」システムである。本作では拠点を占領するたびに、事前に編成してセットしておいた「デッキ」の中からランダムで1つのユニットが自動生産される。また、陣取りゲームの要素も兼ね備えており、ユニットの移動軌跡がプレイヤーの「陣地」となる。勝利条件は「敵のガシャポリスを占領する」「敵のデッキを全滅させる」のほかに、陣地を70%以上構築した状態で敵のターンが終了することでも勝利となる。アクションパートは、マップ上でユニット同士が接触するか隣り合ったユニットが巻き込まれることで発生し、最大3対3の戦闘が行われる。攻撃手段は「射撃」「格闘」「アタック」の3種類があり、射撃は格闘で切り払え、アタックは射撃で潰せ、格闘はアタックに一方的に打ち負けるという、三すくみの関係性が構築されている。
ゲームモードは、マリュー・ラミアスの指導のもとで全14ステージを戦いながら基本ルールを学ぶ「シナリオゲーム」、ミッションをクリアしてユニットを獲得するメインモード「カプセルウォーズ」、アクションパートのみで100のミッションに挑む「100問バトル」が搭載されている。さらにWii版の追加要素として、自動生成される全100階層のフィールドを巨大ユニットを除く機体で突き進む『SDガンダム スカッドハンマーズ』風の「気ままにダンジョン」や、デッキのユニットを1対1で順次出撃させて全滅を競う「アクション対戦+」などが加わった。マルチプレイでは最大4人まで参加可能な「サバイバル」や「アクション対戦」のほか、固定コスト(GC版は55、Wii版は上限60まで編集可能)のデッキを選択してシミュレーション戦を行う「マップ対戦」が用意されている。
登場キャラクターには、宇宙世紀やコズミック・イラから多数の著名パイロットが参戦しており、ゲーム内独自の性格付けや設定が反映されている。アムロ・レイは作中で「ガンタンクを一番上手く扱える男」を自称し、カプセルウォーズの最高難易度「フリーダム」ではガンダムのみで構成されたデッキを使用する。シャア・アズナブルは赤色や金色の機体を好んで搭乗し、ジェリド・メサやアスラン・ザラとは「赤い友達」という関係性を持つ。また、ジェリド・メサは最高難易度においてサイコガンダムやクィン・マンサ等の最大コスト機のみで構成された数値面最強のデッキを展開し、シン・アスカはシナリオモードの最初の敵かつラストボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
登場ユニットは総勢135種類に及び、シリーズ恒例のサイコロガンダムのほか、前作のセーブデータ引き継ぎやパスワードによって出現する隠し機体も存在する。実質的な主役格であるフォースインパルスガンダムはパッケージやロゴを飾る一方で、オープニング映像では即座に撃墜される演出がなされている。また、操作の基礎を学ぶ機体として量産型が初期配置されるゲルググは、GC版・Wii版のパッケージの双方に登場するなど優遇された扱いを受けている。なお、バウンド・ドッグの表記はSDガンダムシリーズの伝統的な記述に準拠したものである。GC版公式ホームページでは、ボールによる各機体への毒舌混じりの解説が展開され話題を呼んだ。