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2番目に好きな人と結婚したら幸せなのかを問うドラマ
「お嫁さんになりたい」と子供頃に夢見ていた時は、疑いもなく「一番好きな人と結婚する」と思っていたけど、現実はそうではない人もいると思います。このドラマは波留が演じる「渡辺美都」が好きだった男性と再会して不倫のドツボにハマっていき、相手方の奥さんや自分の旦那を巻き込んでいく…という内容。道徳論や一般常識からすると「美都という女は最低だ!」「優しい旦那を裏切って周りを傷つけて何やってんだ!」という声があがるのでしょうが、どことなく美都の気持ちもわかる気がする。盲目になる恋ができるってうらやましいと感じてしまう、この辺りの心境は主人公の親友、香子様(大政 絢)が代弁してくれます。物語の主軸となる4人の他、美都が務める眼科の院長(橋本じゅん)と美都の母親(麻生祐未)にも注目して頂きたいです。2人を交えた会話の中で、「結婚のいいところは悪口を言い合えるところ」「結婚・離婚を繰り返すなんて、先生は誠実な人なんですね」というセリフがあり、いろんな経験をしてきた「大人」の目線で美都を見守るところが、自分の気持ちしか見えていない若造(私)には、勉強になるありがたいお言葉でした。