恐竜の惑星

恐竜の惑星

『恐竜の惑星(原題:Planet of the Dinosaurs)』とは、1978年に公開されたアメリカのSF映画である。エンジン故障により宇宙船から脱出した乗組員たちは、太古の昔の地球のような惑星にたどり着く。さらにそこには恐竜たちが生息しており、乗組員たちのサバイバルが始まる。ジェームズ・K・シェア唯一の監督作品で、ストップモーション・アニメを駆使して低予算で作り上げた。

haruseのレビュー・評価・感想

恐竜の惑星
7

宇宙に行ったら恐竜がいた!?恐竜の惑星とは?

この映画は1970年代に制作された映画なので、かなり特撮技術は古いです、しかしコマ撮りで演出された恐竜怪獣の多くは眼を張る物ばかりで造形物としては今の時代の感覚でみてもまったく楽しめる内容だと思います。
恐竜が好きな人ならティラノサウルスやトリケラトプスのような有名な恐竜の活躍に震えるのは間違いなしです。
特にティラノサウルスは作品世界最強のラスボス兼、最大の脅威としてその猛威をふるいます。
登場シーンも非常にかっこよく、それまで作品世界で脅威だった4mほどの肉食恐竜に襲いかかり食い殺して登場するという尋常ではない強さをアピールします。
この暴君龍との決闘がクライマックスとして出てきますが、この倒し方が人間の武器である知能と数を最大限に利用した作戦で、人間はやられっぱなしではないんだというのがよくわかる内容でした。
ここまで書けば名作のように思えますが、実は正直人間ドラマのパートが恐ろしくつまらないのです。
要するに「猿の惑星」の恐竜バージョンです。身も蓋もありません。
後味の悪い結末が待っている「猿の惑星」と比較しても新しい居住地になれてしまうという「恐竜の惑星」ではやはりシナリオ的には後者の方がチープに見えてしまうの無理はないのかもしれません。
良くも悪くもいろんな意味で人間賛歌的な映画なのは間違いないでしょう。